gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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【考察】普段意識し得ない超重要な職業があるという事実とんでもなくやばいのでは - Togetter

それを言い始めたら、電気・ガス・水道・通信と言うインフラ系の商売は全て「彼らがストライキしたら国が傾く、人が大量に死ぬ」重要な仕事なんだが、こないだの震災で、そのうちの一つを徹底的に悪役にして、未だに締め上げてるけど、彼らは真面目に縁の下の力持ちを続けてくれている。
その点について、「知れば知るほどかなりやばい状況」で「ストライキをして生活に支障を生む」と、心配している人がどれだけいる?
まず、根本的な部分を忘れちゃいかんのよ。
農家の問題は、実は「土地(財産)問題」だってことを
「普段意識し得ない超重要な職業」に就く人たちが「食えない、生きて行けない」状態なら、早晩にシステムは崩壊し、嫌でも莫大な犠牲と共に再構築せざるを得なくなる。
しかし、農家もそうだし、インフラ系企業も、収益が国や法律によって絶対に赤字にならないように手厚く守られていて、よほどひどい自爆をしない限り、真面目に働いていれば「食えなくなる」事は無い
インフラ系企業の場合、誰でも面接を受けて社員として業界に入れるから、そっちは問題無いとして、問題は農地解放で無料同然で貰った土地を継承する事で、自作農になった農家は、2極化する事になった。
それでなくても狭い日本の農地を、さらに細切れにしたのだから、生産性なんて上がる筈も無い。つまり、農地として活用し切れていない事に問題がある。
真面目な農家の仕事は大変で、労働に対する対価もリスクも、サラリーマンとは比較にならない。
この点は、同情もするし、大変だとも思う。
しかし、一方で、土地と言う日本で高い価値を持つ資産を持っているお蔭で、老人の片手間農家ですら、食って行けてしまう程に、国から甘やかされている一面も存在する。
農家への新規参入には、土地が必要だ。
しかし、土地の所有は、既得権益と化した農家に固定化されてしまっているのだ。
農地解放の際に、土地はタダ同然で譲渡せず、国からタダ同然で貸し付ける形にしておけば、問題は小さかったと思う。
しかし、今更農家から土地を二束三文で取り上げる事は出来ない。
この不整合を何とかしない限り、農業問題は解決の端緒にも就けないし、である以上、既存の農家が一度は滅びる寸前まで弱体化するのは、仕方のない摂理だと思う。
というか、多分、老人の片手間農家が、後継者なしで浮き、所有者不明の土地として国が接収し、それが纏まった量になるまでは、無理じゃないかね?
その間に、真面目に頑張って金を稼いだ農家が、そうして浮いた土地を買い占めて大地主になって、法人化する。
結局は会社勤めの土地なし農家、つまりは小作人が再誕生する、と言うオチになるかと。