gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

はてなダイアリーが更新できなくなったので、泣く泣くこちらに移行。使いづらいようなら、別なサービスへの引っ越しも検討する予定。元ダイアリー:http://d.hatena.ne.jp/gayuu_fujina/

Appleに「買った」映画を取り消されたユーザーの話が広まる | 秋元@サイボウズラボ・プログラマー・ブログ

何に憤っているのか理解できない。
元々、電子書籍に限らず、ストリーミング系の動画サービスなんかも全て、「視聴権」を買っているだけで、元々所有権は一切無い。
だから、プラットフォームが潰れたら、書籍や動画を視聴する「権利」も一緒に消えてしまう。
AppleもGoogleもサービスの「決済の為の土管」をやってるだけで、サービスの主体は「AppleやGoogleを集金窓口として契約している企業」なんだから、サービス元が何らかの理由でサービス停止したからと言って、AppleやGoogleが返金する必要が無い。
例えるなら、レンタルビデオ屋で無期限貸出されてるビデオが、レンタル屋が潰れたからと取り上げられたとして、それに対して日銀が日本円を刷って保証する義理が無い、という話だ。
ただ、日本円はそれだけで十分な信用と価値があるから、「無関係」と斬って捨てても日本円を捨てて生きる事は出来ないが、集金代行して信用創造しているだけのAppleやGoogleが、そのサービスが現金の信頼性どころか、足元にも及ばない使えないサービスだ、と認識されてしまうと、客はサービスを捨てて逃げ出してしまう。
それは非常に困るので、適当に詫びチケットを配ってるだけの話。
あと、電子書籍について、紙の書籍の上位互換だと本気で思っている人が結構居るけど、資産価値を持ち、誰かに貸す事も出来て、複製権が認められている紙の書籍と、資産価値はゼロで、他人に貸す事が出来ず、視聴権しか認められていない電子書籍は、本来的に言うなら「紙の書籍と同じ値段とか、おこがましいにも程がある」シロモノ。
ただ、それをあからさまに知られてしまうと、電子書籍は相当値引きしないと売れなくなるから、紙の書籍と同等以上、上位互換ですよーみたいなツラしているだけで。
今は過渡期だから、そういうゴタゴタがあるけど、もっと電子書籍が成熟して、紙の書籍が売れなくなって印刷所で安く刷る事が出来なくなり、価格が爆上げする頃には、相対的に電子書籍がやすーい、という社会が来るんじゃないかな…。