CNN.co.jp : 米中間選挙、上院は共和党が過半数維持
（ＣＮＮ） 米中間選挙は６日夜（日本時間７日朝）、開票が始まり、ＣＮＮの予測によると、連邦議会上院では与党・共和党が５０議席を獲得し、議長を務める副大統領を含めて共和党が上院の過半数を確保することが確実となった。
https://www.cnn.co.jp/usa/35128258.html
一方、下院では野党・民主党が順調に議席を獲得し８年ぶりの過半数を奪還する見通しとなっている。
(後略)
野党が単なる与党アンチでしかない日本の場合、各院の多数派が異なると「ねじれ国会」となり、あらゆる審議かストップ同然となってしまう欠陥システム*1だが、アメリカの場合、どちらも政権担当能力がある２大政党制なので、「ねじれ議会」状態になっても、本当に国にとって必要な事に関しては、きちんと審議が通るので、問題は小さかったりする。
その上、システム的にも、共和党が取った上院は、下院に大きく優越してるので、トランプの政策はほぼ通せるし、罷免されるリスクも消えた。
ただ、中国との対決姿勢を強く打ち出しているトランプ・共和党に対して、チャイナマネーに未練タラタラの民主党は、対中政策に於いては歩調が合わない可能性が高く、中国は一息つける可能性は上がった。
逆に、トランプ唯一の国外の味方である日本に対して、伝統的に民主党は反日である。
結果として、対日交渉に際して、トランプからの追及が厳しくなる可能性がある。
後は純粋に、「投票率が上がったのに、メディアが反トランプで一致してもトランプ勝利が揺らがなかった」という事実は、アメリカの分断、亀裂がより明確化したという事でもある。
民主党有利だったはずの下院選でも、過半数止まりで、２／３とか大差がついたわけでもない。
トランプは明らかなルーピー大統領だけど、彼の発言や行動が、アメリカ人の過半数に支持される内容である、と言う点は、アメリカが「強い不満を溜め込んでいる」という意味でもある。
敵を探している状態のアメリカに、目を付けられるような真似は、避けたいもんだね。
