gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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韓国開発したロケット用エンジン きょう打ち上げで性能検証 -聯合ニュース-

【高興聯合ニュース】韓国南部の全羅南道・高興の羅老宇宙センターで28日午後、韓国が開発中のロケット「ヌリ」に搭載される75トン級液体燃料エンジンの性能を検証するための試験用ロケットが打ち上げられる。 
科学技術情報通信部と韓国航空宇宙研究院によると、試験用ロケットは前日に発射台に立てられ、打ち上げに必要な点検をすべて終えた。予行練習でも特に問題は見つからなかった。打ち上げ時間は28日午後2時半ごろ発表予定。
科学技術情報通信部はエンジンの燃焼時間から性能を評価する方針だ。3段式ロケットのヌリの1段目に搭載されるエンジンは、140秒の燃焼時間を目標とする。試験用ロケットはエンジンが140秒以上燃焼した場合、最高高度(約200キロ)に到達後、南部・済州島と沖縄の間の公海に落下することになる。ただ、燃焼時間が目標を下回ったとしても、科学技術情報通信部は技術的な判断により今後の計画を決める予定だ。
韓国型ロケットの「心臓」とされる75トン級の液体エンジンは、韓国の技術だけで開発された。2021年打ち上げ予定のヌリには同エンジンが計5基搭載される。
韓国航空宇宙研究院の関係者は「75トン級エンジンを開発し保有するということは、ロケット独自開発で一つの『関門』を通過したと見なすことができる」と説明した。
この試験用ロケットは先月25日に打ち上げ予定だったが、一部の部品に異常が見つかり、打ち上げが延期された。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181128-00000004-yonh-kr

日本の液体ロケット開発は、アメリカのロケットダインからの技術供与からスタートし、10トン級のLE5は1975年から開発スタート、1980年代に完成している。
そして、100トン級のLE7が1983年に研究スタートし、1994年にHIIロケット試験機に搭載され、打ち上げ成功している。
韓国は、一足飛びの宇宙開発をもくろみ、羅老ロケットでロシアと共同開発をしたものの、1段目エンジンの技術供与を断られ、実質的に何も得る事無く、終わってしまった事を教訓として、日本と同様に、小推力の小型ロケットからの研究を2010年からスタートしている。
実のところ、韓国がウクライナから30トン級のロケットエンジンを購入し、リバースエンジニアリング開始したのが2003年だったりする。
ロシアと組んで羅老ロケットに走ったのは、このリバースエンジニアリングが遅々として進まなかった事とは、無関係ではないだろう。
加えて、アメリカからロシアのRD180エンジンの技術情報を盗もうとしたり、ロシアから廃棄された弾道ミサイルをスクラップとして輸入したりと、やりたい放題の韓国の宇宙開発には、アメリカから厳しい目が向けられており、今回の70トン級ロケットエンジンが成功し、これをクラスター化したロケットの打ち上げに成功すれば、事実上、韓国は大陸間弾道ミサイルの技術を獲得すると言われている。
…尤も、北朝鮮が韓国に先駆けて人工衛星打ち上げ国となり、自力で大陸間弾道ミサイル発射技術を保有した事で、南北統一しなくても北朝鮮だけで、大陸間弾道ミサイルが開発できるようになった為、北朝鮮に対する融和的南北統一のカードとして、韓国の宇宙技術は価値を失っている。
追記。
打ち上げのニュースが出てこないので、直接韓国のKSLV2公式サイトに行ったら、SSL証明書エラーが出た。
…真っ当な公式サイトで、期限切れのSSL証明書使ってるとか、ありえない事実に動揺して、ロケット打ち上げの成否とかどうでも良くなってしまった…。