gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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島しょ奪回を分析した自衛隊の作戦資料を共産党議員が入手 脅威を煽るなと自衛隊を批判:黒マッチョニュース

【東京】2012年ごろに防衛省内で検討された自衛隊の「機動展開構想概案」で、石垣島が実際に侵攻された場合を想定し、島しょ奪回のための戦い方を分析していたことが分かった。島中で戦闘を展開し、優劣を評価している。
(中略)
石垣島への侵攻を想定した作戦分析では敵を4500人、すでに配備の自衛隊を2千人と設定。どちらか一方の残存率が30%になるまで戦闘を実施すると、残存兵力は敵2091人に対し、自衛隊は538人で劣勢となる。
だが、自衛隊は「奪回作戦部隊」約1800人が加わって戦闘を続け、最終的には敵679人に対し、自衛隊899人で優勢を回復。結果として2千人の部隊を増援すれば、奪回は可能と分析している。
(後略)

https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/352371

特定アジアの息が掛かったクソカスの意見はまるでゴミなので記載しないが、本来は防御側が既存設備などを利用して優勢に戦える筈なのに、防御側がたった2.5倍の戦力差で劣勢敗北ってのは、かなりヤバイと思う。
攻撃三倍の法則が、現実にはあまり当てはまらないのは事実だが、事前に堅固な防御陣地を持てる防御側が、遅滞戦闘に徹しても、この被害なら「防御設備が足りてない」と判断すべき状況。
あとは、部隊が70%も損耗するまで戦わされてる状況がヤバい。
普通は、死傷者が50%の時点で、部隊は全滅判定になる。戦時国際法が生きてる戦場なら、降伏も視野に入れるだろう状況。
余談だが、4500人という数字は、中国のドック型揚陸艦4隻に加えて、戦車揚陸艦を5隻と言う規模で、ドック型揚陸艦保有全数、戦車揚陸艦保有全数の1/5弱と、徴発した民間船の輸送力を利用しないなら、割と現実的な数字になる。
海軍陸戦隊が4500名に、戦車を含む水陸両用車が50両。
当然だが、これらの揚陸戦力を守るために、艦隊…おそらくは防空を兼ねた中国の空母護衛艦隊(空母1隻、ミサイル巡洋艦2隻、駆逐艦2−3隻、原潜2隻、補給艦1隻)が付属するはずで、それらの派手な動きを日米が察知できない筈が無く、F35Aによる制空権を得るための邀撃と、F2改による怒涛の対艦攻撃が実施される筈だが、それを越えて上記するだけの揚陸戦力を投入できるなら、日本の海自戦力にも相当の被害が出てる可能性が高い。
援軍の派遣は、数日単位じゃ無理かもなぁ…。
なお、増派される援軍が1800名と言うのは、日本の水陸機動団が定員2100名から純粋な戦力として投入される人員数からの逆算と思われる。
保有するおおすみ輸送艦(基準8,900t)3隻を総動員しても、一度に送れるのは900名程度しか無い為、次期揚陸艦が必要になる。
もし、アメリカ級強襲揚陸艦(45,000t)と同等サイズなら、1度に1800人の海兵隊と装備を輸送できるので、将来的な水陸機動団の増強(3000名規模)も考えると、最低でもアメリカ級の半分規模(22,000t級)の揚陸艦を3隻必須と言える。
そして、アメリカの目指した「強襲揚陸艦を維持費の安い空母として活用する」というドクトリンを一部実現できるようになる。
それを考えると、護衛艦としての戦闘力を色濃く残している、ひゅうが型(基準13,900t)の後に、輸送艦並に固有武装が無くなった、いずも型の排水量(基準19,000t)ってのは、色々な意味で意味深だよな…。
この流れで「空母!空母!」と騒いでるのは、木を見て森を見ず、みたいな。