gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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授業がつまらないから学校行きたくない」と言っていた長女のテスト成績が全教科100点「お気の毒すぎる」「飛び級は必要」 - Togetter

「授業がつまらないから学校行きたくない」と言っていた長女のテスト成績が全教科100点「お気の毒すぎる」「飛び級は必要」 - Togetter
所謂「早熟な子供」というものは、成長期が早く来ているだけなので、「優秀である時間には制限がある」。
この子供が早熟なのか、本当の天才なのかは判らないが、どちらにせよ、日本の今の教育では、才能を十全に伸ばせないタイプである事には違いが無い。
日本の教育要綱は、「平均よりちょい下の子供を平均以上に伸ばすのに適している」。
「早熟な子供の成長を阻害し、天才をスポイルし、秀才を量産する」指導なんだと聞いた事がある。
アメリカや中国が、幾万、幾百万に一人の天才を生み出す為に、莫大な…過半を軽く超える「アホ」を切り捨て、選抜された天才たちに膨大な予算を付ける教育方法を選択した結果、短期間に大きなイノベーションを生んだり、短期間で一部の分野とは言え、世界トップ水準に追いつくほどに成長できた…という話を聞いて、凡人凡骨である自分としては、日本の教育の恩恵を受けた部類だと判ってはいても、国としてのありようを羨ましく思う一方で、同時に欧米や中国を見ればわかる通り、「天才を天才として活躍できる社会」は、「強烈な競争・格差社会になるしかない」という現実をまた苦く思う。
閑話休題(それはさておき)
「早熟な子供に対する学習効率の維持」は、一つの解が、「飛び級」ではあるんだけど、学校で得られる「勉強以外の同世代との共通体験」の大半を捨てる事になる訳で、子供の才能を伸ばすという点では良くても、子供時代における楽しみを奪うと言う点で、デメリットもある。
一律に早熟な子供や天才児の頭を押さえつける、今の日本の教育を非難するのは簡単だが、単に早熟な子供の場合、伸びしろと言う点では、他の子どもと大差無いので、重たい期待を背負わせて、飛び級させたら高校辺りには凡人となって居ました、後に残るのは、平凡な学生と友達の少ない学生時代の記憶だけ、なんてオチもあり得る。
子供にとって、何が一番良いのか…それをしっかり考える。
つまり、理想としては、子供の教育を学校任せにしない、親が必要なんじゃないですかね?
エジソンがその才能を学校で潰されず、遺憾なく育った最大の要因は、親がエジソンをさっさと中退させて、自分ん家で教育したという有名なエピソードもあるし、色々とアレな逸話も多い野口英世も、英世の才能を信じて、身を粉にして支え続けた母親シカの愛が無ければ、単に聞かん坊のDQN扱いの末に、農民として家を継ぎ、借金まみれのクズとして終わったかもしれんし。
結局は、どんな環境でも、親がアレだと、子供の才能は伸びない、と言うオチではなかろうか…。
閑話休題(それはさておき)
余談だが、自分も早熟な部類の子供で、中学までは全く勉強せずに、まずまずの成績を確保していたのだが、これにより自主的に勉強をする習慣が身につかず、字が汚いので習字、計算の補助の為に算盤、高校受験に際して1年ほど塾に行かせてもらったが、今となっては恥ずかしながら、当時はそれに感謝する事も無く、早熟だっただけの自分の能力に胡坐をかいていた。
結果、地元の中堅私立で温く頑張る予定が、地元で有名な進学校と呼ばれる高校に合格してしまい、薄いメッキがはがれて、早熟と言うゲタが外れ、安普請な地金が晒された結果、あっという間に落ちこぼれて地獄を見る事になった。
Togetterのコメントを見ると、似たような経験をしている人は少なくないようで、多分、「日本の学習要綱で、早熟が故に成長を阻害された」お仲間なのかなぁ、と思ったり。
まあ、落ちこぼれた後に、それでも「日本の学習要綱」が最低限の教育を詰め込んでくれたから、大学行けたし、卒業もなんとかできた訳だが。