gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

はてなダイアリーが更新できなくなったので、泣く泣くこちらに移行。使いづらいようなら、別なサービスへの引っ越しも検討する予定。元ダイアリー:http://d.hatena.ne.jp/gayuu_fujina/

クラトス社 の 戦闘ドローン ’ヴァルキリー’が来週初飛行 - executive (英字記事。タイトルは翻訳)

クラトス社 の 戦闘ドローン ’ヴァルキリー’が来週初飛行 - executive (英字記事。タイトルは翻訳)

  • 準戦闘機 XQ-58A バルキリー は1機 200万から 300万ドルの費用
  • ボーイングは、より大きく、より高価な無人オプションを開発しています
  • 米空軍は、パイロットの為の「忠実な僚機」を求めている。

(後略)

https://www.reuters.com/article/australia-airshow-kratos/rpt-kratos-valkyrie-combat-drone-to-take-flight-next-week-executive-idUSL3N20N4DZ

上記は、元記事の要約部分を機械翻訳して、少し手修正したもの。
アメリカは、軍人の既得権益の絡みで、戦闘機の完全無人化、と言う路線を取れない為、まずはF22およびF35戦闘機をサポートする無人戦闘ドローンの開発を以前から行っており、元々は米軍に無人標的ドローンを製造・納品していたクラトス社が、米国防総省と協力して開発したXQ-222 低価格無人攻撃機実証機 から一歩進んだ試作機が、このXQ-58Aである。
元が「標的機」なので、基本的に「使い捨て」を前提に設計されており、ウエポンベイには最大2発の250ポンド爆弾または1発のJDAM(500ポンド)を内装出来、マッハ0.8で飛行し、航続距離は4800km(戦闘半径は2400km)あり、片道攻撃で良いなら、グアムから北朝鮮および中国内陸部までを攻撃範囲としている。
多分だけど、i3ファイターのコンセプト発表で描かれていたクラウド・シューティングシステムの前方展開用のセンサーUAVと有人機の連携は、この辺りがネタ元と言う気がする。
ただ、XQ-58Aの1機3.3億というお値段だけど…ほぼ確実に自前のレーダーとか持っておらず、制御の大半をF22およびF35戦闘機側で負担しているからこその「安価さ」じゃないかと思う。
つまり、日本がセンサーUAVを展開するなら、使い捨てとは言え、レーダーを搭載した機体となる筈で、1機当たりの単価は3億どころか、その数倍に達するんじゃなかろうか。
ついでに言うと、一般的な中距離空対空ミサイルは、1発7千万円とかするので、仮に4発のAAM4を内装したセンサーUAVは、使い捨てなのに、弾薬費込みで1機10億円ぐらいするんじゃないかと。
もちろん、それで中国のJ10Cと刺し違えてくれるなら、コスパ的には「勝ち」なんだけど、既に600機以上配備済みのJ10が攻めてきた「後に」増産したとしても、間に合わない訳で。
個人的には、F3開発以前の段階で、日本版の「忠実な僚機」開発は、さっさとスタートしておくべきだと思う。
いっそ、オージーボーイングが組んで開発する予定の計画に噛んでも良いからさ。