gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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【北方領土】ロシアが 1兆4千億円規模で北方領土開発へ : 大艦巨砲主義!

【北方領土】ロシアが 1兆4千億円規模で北方領土開発へ : 大艦巨砲主義!

【モスクワ=小野田雄一】ロシアの親政権紙「イズベスチヤ」は2月28日、露極東・北極圏発展省(極東発展省から改称)が、北方領土と千島列島を対象にした経済特区の拡大や大規模投資など新たな発展計画を準備していると報じた。規模は2028年までで8270億ルーブル(約1兆4千億円)に上る。日本はロシアによる北方領土開発に反対しており、平和条約交渉への影響は避けられない見通しだ。
同紙によると、新たな計画では、固定資産税や住民税を減免する経済特区(現在は17年に設置された北方領土の色丹(しこたん)島のみ)を拡大し、企業進出や移住を加速させる。さらに観光や海産物加工、船舶修理、建設などの事業に投資し、地域の発展を促す。
関連法令は既に準備され、内閣による署名待ちの状態だという。
同紙に対し、コズロフ発展相は「私たちの仕事は極東地域に最適なビジネス環境をつくることだ。経済特区はその一環だ」とコメント。キスタノフ露科学アカデミー極東研究所・日本研究センター長は「(新たな発展計画は)島の領有権に関してロシアは立場を譲らないという日本へのシグナルだ」との分析を示した。
ロシアは17年、北方領土色丹島経済特区の設置を決定。北方領土の領有権を主張する日本が抗議したが、ロシアは現在も特区開発を続けている。2月26日には、日本の抗議を無視してロシアが進めていたサハリン(樺太)と北方領土を結ぶ光ファイバー敷設事業の完成式典が色丹島で開かれ、政府高官らが出席。北方領土への軍備増強も進めるなど、ロシアは北方領土の実効支配を強める施策を相次いで実施している。
新たな計画に基づく北方領土での具体的な事業内容は現時点で不明だが、計画に含まれる観光事業や海産物加工事業は、日露両政府が具体化に向けた作業を進めている北方領土での共同経済活動の事業分野と重なり、仮に北方領土でロシアがそれらの事業を実施した場合、日本の地位が相対的に低下する恐れがある。

https://www.sankei.com/world/news/190301/wor1903010034-n1.html

下らないブラフ。
中国が景気の良い時期だったら、中国が日本への嫌がらせに投資したかもしれんけど、今となっては、そんな余裕などないし。
そもそも、ロシアは、経済的にも死にかけだけど、何より致命的なのは、人口すら減少中。
あの広大な領土に対して、元々人口が少なくて困っているのに、現時点でインフラも無く、平地も少なく、防衛が困難な千島列島に投資とか、元が取れる筈が無い。
そもそも経済特区と言っても、自国内で消費する物を作るなら、鉄道が通っている大陸に工場を作る方が良いし、千島列島から南に売るには日米が邪魔だし、北には何もなく、東にはアメリカしか居ない。
香港のようなハブとしての立地では無いのに、何の特区として経済発展させるつもりなんだ?
記事では「観光や海産物加工、船舶修理、建設などの事業」と言うけれど、歴史遺産も無く、そもそも冬は流氷で凍りつき、夏も南国と違って泳ぐのに向いている訳でもない、鉄道すら通って居ない離島に観光とかアホかと言うレベルだし、今も海産物加工はやっているが、需要も小さく、細々とやっているレベル。
無理に規模を拡大しても、輸送費的に採算がとれる売り先が日本しか無いのに、この開発で日本を敵に回すのだから、余剰在庫を積み上げるだけでしかない。
船舶修理も、ハブ港ですらない千島列島にやってくる船は少なく、軍艦がメインだけど、ロシアの経済規模で黒海とアジアの2方面で大規模な艦隊を保持する事は無理。
ウクライナ問題がある以上、黒海艦隊を減らす訳にはいかんのに、得に旨味がある訳でもない極東に艦隊を増強とか、ムダ金がある経済状況ではない。
そして、建設といっても小さな島しかない千島列島では、平地が少なく、発展の余地が乏しい。
つまり、ただのブラフ。