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中国渡航延期や一時帰国「至急検討を」 外務省がスポット情報 - 産経ニュース

中国渡航延期や一時帰国「至急検討を」 外務省がスポット情報 - 産経ニュース

外務省は12日、肺炎を引き起こす新型コロナウイルスの中国国内での急速な感染拡大を受け、在留邦人の早期一時帰国や中国への渡航延期を至急検討するよう求める「スポット情報」を発出した。今月7日に出した前回のスポット情報では、「積極的に」検討するよう要請する内容にとどまっていた。
新型コロナウイルスの感染が湖北省浙江省で拡大を続けていることを受けた措置。今回のスポット情報では、両省以外の中国各地でも状況が急激に悪化する可能性を指摘し、情報収集に万全を期すことも求めた。

https://www.sankei.com/politics/news/200212/plt2002120012-n1.html

渡航延期に関しては、正直「今更感」のある話で、不要不急で中国渡航するようなアホはいないはずで、それを政府がダメ押ししただけの話。
問題は「在留邦人の早期一時帰国」。
これは、簡単に言えば武漢のように公共交通機関が封鎖された後では、政府チャーター便で迎えに行く以外の帰国方法が無くなってしまうからで、中国での感染拡大が収束しない以上、事前の帰国を望まれるのは、ごく自然な帰結といえる。
ただまあ、死亡率と感染力が高いSARSの時はここまでの対策を取って居なかった事を考えると、政府が公開している以上に危険な情報を得ているのか、単にパニックしている国民にええかっこしたいのかは、判断が難しい。
新型コロナウイルス(COVID-19)は、初期から現在にかけて、SARS程の劇症化はいまだに観測されておらず*1、「本来なら、ちょっと強力なインフル」程度の病気なのだ。
日本や先進国での死亡率と、武漢での死亡率に大きな差が出ていることについて、医療関係者からは「パニックによる来院患者激増に伴い、医療資源の枯渇によって、本来なら死なない病気でも対応が遅れて、結果的に死亡率が上がっているのではないか」という意見すら出ている始末だ。
ちなみに、中国(と香港)、フィリピン以外で、死亡者は0である。
これは、「パンデミックによる医療資源の枯渇」が、死亡率に影響している傍証になりうる数字だと思う。
もちろん日本も、2月10日時点で、国内事例が16名*2。水際対策で確認された事例が10名。*3
死亡者数は、0である。
ダイヤモンド・プリンセス号で発見された70名の感染者については、3700人の乗客数を考えれば、既に船内で感染爆発状態になって居た事は明白*4で、重症化しているのも「元々肺炎やインフルも重症化しやすい高齢者」。
それでも、死者は現時点で0なのだ。
この事から分かるのは、やはりパニックと、それに伴う無意味な受診増によって、医療資源が枯渇することを、最も恐れるべきだろう
この春節で日本に流入した中国人の数と、春節が終わった現時点でも、確認されている感染者数の少なさ考えれば、どう考えても日本はパンデミックにほど遠い、リスク管理ができている状態なのに、マスコミがこぞって危機感を煽っているのが、どうしようもなく有害だとしか…。
なお、WHOは2009年に新型インフル相手にパンデミック宣言をやったのだが、実際は「例年と大差ないインフル」で、中国人事務局長が抗インフル薬を製造していた製剤会社との癒着を疑われている。
その教訓から、パンデミック宣言はもっと酷い状況ならないと、出ないと思われる。
…実際、現時点では死亡率や感染拡大の状況を見ても、一番ヤバいのはマスコミによる恐怖を煽ったクソ報道で、本来は無関係のダイヤモンド・プリンセス号の感染者を日本の「感染者数」に合算したり、御用学者を使って、日本の水際対策を無意味で、国内に見えない感染が広がっている、と証拠なしに報道し、それを真に受けて、パニックやら差別をやらかしている情弱連中だしね。

*1:一部で、再感染の際に劇症化する、という情報があるが、信頼できるソースからの情報は無い

*2:うち、日本国籍は1名、他は大体中国籍

*3:もちろん全員中国籍。引用元はhttps://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_09418.html

*4:武漢の人口1108万人に対して感染者数が4万人。人口比の感染率は0.3%。ダイヤモンド・プリンセス号は3700人の乗客数に対して、感染者は70名。人口比の感染率は1.8%。武漢の6倍である