gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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ライザのアトリエ

事前の情報通り、ごく狭い世界で完結した、クソ田舎の閉塞したムラ社会に、若さと才能をもてあまし、反発する若者が、モラトリアムの最後の最後で、幸運にも、外からもたらされた「都会から来た新しい友」と「錬金術」という切っ掛けに世界を広げ、羽ばたく切っ掛けを得る、というお話。
うん、東北出身の自分には、ひっじょーーーーーーによくわかる空気。
しかも、クソ田舎描写が絶妙で、比較的理解のある、ライザの姉貴分の守り手も、一度外に出てから、都会に馴染めず出戻ってきた口であり、両親を含めて「どうせ、(自分たちのように)諦めて落ち着くだろう」と楽観して、ライザの「若気の至り」を傍観し、仲の悪い幼馴染も、村の顔役という、親の立場ゆえにライザたちのようにモラトリアムに甘えられず、一足先に大人になっただけで、この作品には「絶対の悪」というような、分かりやすい「敵」は居ない。
強いて言うなら、敵は「空気」だろうか。
というか、むしろ、クソ田舎の閉塞したムラ社会にとっては、自分たちが諦めてきた何かを持ったまま、新しい道を歩み始めたライザたちの方が「悪」ですらある訳で、そりゃ、村人たちには、簡単に認められるはずもない。
しかし、遺跡の謎や錬金術といった「ファンタジー要素」が、オブラートになってその辺りの真っ黒でドロドロした色々が薄まってて、良い感じのアクセント、というレベルになっており、友情、努力、勝利、という鉄板の展開なので、面白くない筈も無い。
人気が出るはずだわ。
検索用:ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~ PS4