夏空カナタ

絵買いした場合には、割と多いんだけど、シナリオが…。
以下、ネタバレ。
何故か一年中夏が続く不思議な島に、冬休みのアルバイトで親戚の経営するペンションへやってきた主人公、壮太の物語。
…なんだけど、メインヒロインの上坂茅羽耶は記憶が３日しか維持できず、４日目にリセットされてしまうという少女で、実は３ヶ月前に事故で死亡しており、両親の嘆きを島の謎システムが聞き入れて、復活させたのだという。
おーい…。
で、その謎システムの維持のためには巫女と呼ばれる人柱がエネルギーを与え続けるしかなく、巫女が居なくなればこの島は沈むとか、ヘヴィな設定で、ノーマルＥＤでは、巫女として謎システムにより復活した茅羽耶は、前巫女のように寿命を削りながら巫女を続け、壮太は通い婚状態で、彼女が死ぬまでを見届けるＥＮＤ。
全然ハッピーじゃＮｅｅｅｅｅｅ！
で、もう一つのハッピーエンドは、謎システムが壮太を茅羽耶が死ぬ直前にタイムスリップさせて、そこで壮太が茅羽耶を助ける事により、「茅羽耶が死ななかった未来」を迎えるというＥＮＤ。
この場合、過去を改変した壮太と、改めて茅羽耶と出会う壮太は(完全に記憶も無いし)別人だよなぁとか思うけど、一応ハッピーＥＮＤ。
…でも、この島の巫女に関する悲劇は放置プレイですか、そうですか。
で、次の幼馴染の従妹、三好由比子の場合、付き合うまではとんとん拍子に進むけれど、過去のトラウマ関連のお話が、この島の不思議システムに無理に引っ掛けた感が強く、正直、あんまり…。
残る最後のヒロイン、七条沙々羅は、件の巫女の因子を持つ娘で、それ関係の不幸なＥＤ確定っぽくて、やる気が起きず中断。
絵はかわいい系で、好みだし、音楽も悪くない、日常パートのシナリオも楽しいし、サブキャラクターも魅力的なんだけれど、なんつーか、ハッピーエンドでも手放しに嬉しくないという辺りが。
せめて、全てのヒロイン攻略後に大団円のＴＲＵＥ ＥＮＤでもあればいいんだけれど、攻略記事を見る限り、個別ＥＤしか無いらしいしなぁ…。
値段が落ちないうちに売って来るか。