gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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「真正銃」実験で認定 エアガン製造の社長逮捕 - MSN産経ニュース

「リアルなメカニズムにリアルな操作性」「とにかくアッパレな設計」−。
7月に発売されたタナカ社のエアガンは、専門雑誌がこう絶賛したように、「本物の拳銃のようだ」と発売前から話題になっていた。エアを入れた薬莢型カートリッジを回転式弾倉に装填(そうてん)する真正銃そっくりの設計は、実験によって、模造ではなく真正銃と認定された。
銃刀法から導き出される拳銃の実質的要件とは、(1)金属弾を(2)発射でき(3)殺傷能力がある−の3点だ。最高裁判例も、「鉄砲」であるかどうかの判断に、適合する弾丸の有無は関係ないとしている。問われるのは発射機能だ。
警視庁は、押収したエアガンに手製火薬と実包を装填。1・5メートル離れた場所から発射したところ、弾は厚さ4ミリのベニヤ板6枚を貫通した。殺傷能力ありと判断される最低のエネルギーの数倍もの威力を持っていることが分かった。田中容疑者はこれまで、「実際に火薬を使って撃ったら本体が壊れる」などと主張していたが、実験で本体が壊れた例はなかったという。
警視庁などによると、改造を加えないエアガンが拳銃と認定された例は、これまでに2例ある。しかし、製造メーカーの代表者が逮捕されたのは初めてだ。
田中容疑者は今年3月、加入する業界団体の日本遊戯銃協同組合に対して、新モデルの検査を要請した。検査で組合が公認すれば、安全性を証明する証紙が発行される。これに対し、組合は「火薬入り薬莢が作られれば、発火する恐れがある」と公認しなかった。
田中容疑者は「手製の実包を作る方が悪い」と、証紙のない規格外のまま新モデルを販売。さらに、10月には同種の別サイズの新製品を発売しようとしていた。警視庁は、こうした田中容疑者の行為が悪質性が高いと判断した。

同社が出荷した1948丁のうち、警視庁が回収したのは約500丁。過去に拳銃と認定されたエアガンは、約20年たった今でも、インターネットオークションで高額で取引されることがあり、市場に出回った“拳銃”の回収は容易ではない。警察当局は、一定期間を超えて所持し続けると銃刀法違反に問われる可能性もあるとして、回収を急いでいる。

http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/081202/crm0812022245052-n1.htm

日本遊戯銃協同組合って、警察の「天下り団体」で、そこの指示を無視したから見せしめ逮捕した、と言う噂がある。
パチンコは「三店方式」で直接金銭をやり取りしない、ということで賭博扱いされていないが、「三店方式」でカジノを作ろうとしたら警察に摘発された、と言うのと同様の、ヤクザの地回りじみた行為ではないかという話である。
この「火薬入り薬莢」は、当然ながら売られているそのままの薬莢に火薬を入れたものではなく、警察によって強化されている。
加えて、問題とされる「発射機能」も、実銃のような激発機構が存在しないので、普通の実包は(雷管を叩けないから)撃てないらしい。
これを撃てるようにするって、ものすげぇ手間じゃね?
…これで「真正銃」なら、金属製パイプを部品に持つ全ての製品は、金属玉と火薬があれば条件を満たすので「真正銃」として扱われても不思議じゃないくらい、極端な逮捕劇だと思う。