gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

はてなダイアリーが更新できなくなったので、泣く泣くこちらに移行。使いづらいようなら、別なサービスへの引っ越しも検討する予定。元ダイアリー:http://d.hatena.ne.jp/gayuu_fujina/

ソニー:PS3にPS2互換は復活しません。将来も。

何回否定されても救世主信仰のように囁かれつづける「PS2後方互換 (復活)」の話題。 当初「PS2との完全な互換性」を掲げていたプレイステーション3は実質的にPS2のハードウェアを内蔵していた初期型、一部チップが省略され半ソフトウェア互換になった80GB 欧州版を経て、約2年前に導入された簡易版あるいは現行型からは PS2互換性をきれいさっぱり切り捨てています。それでも将来的には完全なソフトウェアエミュレーションでPS2タイトルが遊べるようになるのでは、なってほしいという期待に対して、SCEAのハードウェアマーケティング担当者 John Koller氏が Ars Technicaに答えたのは:
後方互換について騒ぐのはもうやめるべきですか?
Koller :「(PS2互換は) もう復活しない。ここではっきりさせてほしい」「(PS2互換は) いわれているほど購入理由として大きなものではない。PS3には相当のラインナップが揃ってきたし、ほとんどの人はPS3ゲームのためにPS3を買っている。PS3ゲームとBlu-ray映画のために。」「 互換性は今後も戻ってこない」。

というわけで、高品位なアップスケール付きPS2互換機能をPS3に望むユーザーには残念な報せになりました。とはいえ広報担当者にしてはめずらしく「今後も」復活しないとくり返し断定していても、未来は決まっていないという意味でメーカーの意図と方針に反して状況が変化することもまあないとはいえません。かつてのニコイチ方式なり黒魔術的なソフトウェアエンジニアリングなりでなんらかのPS2互換を復活させ、たとえば専用に書き換えたものだけをPSNでDL販売するような戦略をあえてひた隠しにしているのだ、と主張することはこれからも可能です。

http://japanese.engadget.com/2009/08/20/ps3-ps2/

任天堂はGBAからDSへ移行に際して、DSLiteまで長期間旧ハードとの互換を維持した一方で、SONYはPS2からPS3へ移行に際して、20GBと60GB版という超高額なハードで短期間しか提供せず、ろく普及する前にさっさと互換ハードの生産を打ち切り。
元々高額だった互換ハードがプレミア化したという現実があってもなお「(PS2互換は) いわれているほど購入理由として大きなものではない。」とユーザを無視した発言をするのか…。
ここまでPS3ハードが安くなり、PS2プラットフォーム自体が終焉を迎えつつある現在、確かに互換性はもはや重要な購入理由ではなくなったけれど、それをSONYが言い放つのは、ムカつく話だ。