gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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経済オンチ定説覆るか 米の驚異的回復でオバマ株急上昇 - SankeiBiz(サンケイビズ)

オバマ米大統領の経済運営能力は低い」とする定説が覆りつつある。株価や企業業績が驚異的回復を見せていることを受け、経済専門家らの間に大統領を支持する声が増え始めた。ただ、米経済の軟着陸に向けた課題は多く、こうした積極的な評価を定着させられるかどうか、関心を集めている。
株価指数41%上昇
米国株の指標となるS&P500種株価指数金融危機後の最安値を付けた2009年3月9日以来1年で約68%上昇した。オバマ大統領就任後の伸び率は41%を超える。市況商品(コモディティ)相場も大きく上昇。住宅価格も安定している。
ミラー・タバクの主任経済ストラテジスト、ダン・グリーンハウス氏は「あらゆる資産価格で驚異的な現象が見られる。もしオバマ大統領が共和党員だったら、市場は大統領に支持票を投じたというニュースが相次いでいることだろう」と述べた。
米経済は、オバマ大統領就任時の予想を超える力強さを示している。09年10〜12月期の国内総生産(GDP)はプラス5.9%。09年1月20日の就任式1週間前にブルームバーグが実施したエコノミスト調査では、同期の成長率の予想中央値は2.0%だった。今年の成長率についても、2月の予想中央値は3.0%で、09年1月時点の2.1%を上回った。
企業の業績も伸びている。ブルームバーグのデータによればS&P500種構成企業のうち、09年10〜12月期の決算を発表済みの491社の利益は、前年比180%増だった。1月の耐久消費財の発注数は同8.3%増。インフレ率は抑えられ、長期金利も低水準を維持している。
アライアンス・バーンスタインの経済リサーチ責任者、ジョセフ・カーソン氏は「1年前は恐慌と不安に襲われていた。経済活動が落ち込むだけでなく、11年までとはいわずとも、10年いっぱいは低迷が続くとみられていた」と振り返った。この上で「オバマ政権と米連邦準備制度理事会FRB)を高く評価せざるを得ない」と述べた。
■赤字拡大には批判も
ただ、2月の失業率が9.7%と高止まりするなか、経済専門家と米国民の間でオバマ大統領の手腕に対する評価は分かれている。ギャラップの2月の世論調査では、大統領の経済政策を「支持しない」との回答が61%に達し、前年調査で「支持する」との回答59%と逆転。依然として経済問題はオバマ大統領の政治的足かせになっている。
経済問題の中でも、オバマ政権下で拡大した財政赤字には批判が集中している。米議会予算局(CBO)は、オバマ大統領の予算案を踏まえると、財政赤字は10年に1兆5000億ドル(約135兆円)、11年に1兆3000億ドルで推移すると試算している。
専門家らの間にも「オバマ大統領の実績は、ひどい低水準から脱しただけで、自慢するほどではない。国民にとって、景気の回復が雇用に結びつくかどうかが問題。それはまだ実現していない」(経済政策研究センターのディーン・ベーカー共同取締役)など辛口の評価もある。
ムーディーズ・エコノミー・ドット・コムのチーフエコノミスト、マーク・ザンディ氏は、企業の利益が雇用や給料に還元され始めれば、国民の経済の見方も変わると指摘。「企業はかなり好調だが、家計はまだ恩恵を受けていない。いずれ家計にも恩恵が回ってくるだろう」としながらも、時間をかけてオバマ大統領の真価を見極めるべきだとの考えを示した。(ブルームバーグ Mike Dorning)

http://www.sankeibiz.jp/macro/news/100312/mcb1003120511024-n1.htm

会計基準を変えて、企業倒産を防ぎ、ドルを刷りまくって公的資金をバラ撒いたのだから、撒いた分の金は当然、経済活動を活性化させて景気に反映する。
1足す1が2になるくらい自明の話。
だからミンス党が、折角効果が出てきた自民党麻生政権が手配した経済対策を「止めて」経済失速させた上、代わりの経済対策は半年以上出さずに景気を更に落とし込み、CO2削減やら円高容認発言やら国際社会に金をばら撒くだけばら撒いて、失言で国際的信用を失うなんてヘマばかりしていなければ、日本も執行した緊急経済対策分以上には景気が復調していたはず。
それはさておき、米国の経済は根本的な対処をした訳ではなく、「呼び水」を与えただけなので、本当に市場が回復に向けて動き出していなければ、無理をしたツケで首が回らなくなる。
この「驚異的回復」は、あくまでも株価だけであり、かつて日本が通った「実感なき景気回復」に過ぎないと思う。