gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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痛いニュース(ノ∀`) : “漫画が売れない” 日本国内のマンガ売り上げ、過去最大の落ち込みに - ライブドアブログ

日本の漫画は海外からも高い人気を集めていますが、国内の漫画の雑誌や単行本の売り上げは、景気の低迷で漫画ファンの間にも買い控えが広がっていることや、ヒット作が少なかったことなどで、去年は前の年より6%余り減って過去最大の落ち込みになりました。
東京の出版科学研究所のまとめによりますと、去年1年間の漫画の雑誌と単行本の売り上げはあわせて4187億円で、前の年に比べて6.6%減少し、過去最大の落ち込みになりました。このうち、特に漫画雑誌の売り上げの減少が著しく、全体では1913億円と前の年に比べて9.4%減少し、18年ぶりに2000億円を下回りました。漫画の出版物の売り上げは平成7年をピークに減少する傾向が続いており、その背景として、出版科学研究所では、▽景気の低迷で漫画ファンの間にも買い控えが広がり、書店で漫画を買わずに漫画喫茶などで読む傾向が続いていることや、▽大ヒットといえる作品が少なかったことなどがあるとみています。

http://www3.nhk.or.jp/news/k10013248411000.html#

これに関しては「不景気だから」というしか無い。
娯楽費・遊行費は、家計では真っ先に削られる部分である。
加えて、立ち読みできる新古書店では新刊でもすぐに万引き経由で入荷する為、折角ビニールパッケージして、立ち読みによる売り上げ減を防いでみても、あんまり効果が無いというオチ。
大ヒットが無い事については、CDやアニメと一緒で娯楽の多様化により、特定の娯楽に人気が殺到するという現象が起き難くなっている事が原因のひとつだろう。
仮に、今の日本でエヴァマジンガーを放映したとして、当時のような高視聴率は絶対に得られないのだ。
また、全ての趣味に言えることだが「昔より駄目だから〜」と言う奴は、過去を美化して語っている場合が殆どで、意見としては参考にならない。
加えて言えば、人間はあらゆる刺激に「慣れる」生き物であり、それは「感動」も例外ではない。
つまり、所謂ヲタクと呼ばれるほどに多くの作品に触れ続ければ触れ続けるほどに「不感症」となり、作品が楽しめなくなる。
この辺りは、ドラッグと一緒。
その為、出版社のマーケティングにおいて、ネットで有名な書評サイトというものは、全く参考にならないと聞いた事がある。(権威付けには使えるので、宣伝などには利用するが)
大体、平成7年って、1995年。つまりはバブル崩壊からそう時間の経っていない「まだ景気回復の期待があり、金があった頃」の話である。
バブル崩壊から失われた20年と呼ばれる不景気がずっーと続いている*1というのに、コミックの売り上げだけ伸びる訳が無いっつーのよ。
あと、子供の人口が第二次ベビーブームの頃から比べれば、出生数は2/3以下に激減している訳で、本当に漫画が子供だけの娯楽なら、売り上げは半分以下になっていても不思議ではない。
むしろ大人も子供も漫画を読んでいるからこそ、の今の数字に感謝すればこそ、嘆くのは贅沢が過ぎると思うな。
少なくとも、昔と変わらない漫画家にベッタリ依存し、搾取するだけの方法論で続ける限り、景気が回復しなきゃ、売り上げも回復する見込みは無いと思う。
もし、今のご時勢で売り上げを回復させたいなら、海外市場しか無い。
それも、ディズニーのように政治を巻き込んで、中国や韓国のような海賊版大国に対して、過去の追徴を含む著作権料を毟り取り、以降の使用料をガッチリ徴収すると共に、出版社も本気を出して「最初から海外販売を前提にした作品」作りへとシフトしていくぐらいの大変革をすれば、日本がこれからドンドン凋落していっても、大丈夫。
…まあ、無理だと思うけど。

*1:輸出企業のみ好調だった、実感なき好景気は国民生活には何の恩恵ももたらさなかったし