gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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米軍、カダフィ後のリビアで平和維持に参加せず - WSJ日本版 - jp.WSJ.com

【ワシントン】米軍事当局筋は22日、カダフィ政権崩壊後のリビアについて、平和維持のため国際部隊が必要になるかもしれないが、オバマ政権が同盟諸国に対し、米軍の参加を期待すべきでないと通知していることを明らかにした。
リビアでは、反政府勢力が北大西洋条約機構NATO)の空軍力の支援を得て、どうやらカダフィ政権打倒の瀬戸際にある。米当局筋によれば、NATO軍のリビア軍事作戦をどう終息させ、国連の下でどう国際的に協力していくかをめぐり協議が行われているという。ある米軍事当局者は「カダフィ政権崩壊後のリビアで米軍の役割は大きくないと思う」と述べた。
米国など西側同盟国は、カダフィ政権が崩壊した場合、NATOがその後のリビアに責任を持つような状況を回避したいと考えており、崩壊後の治安のための国際的な軍事プレゼンスについては、リビア反政府勢力を代表する「国民評議会」の支持が前提とみている。
オバマ政権は、国民評議会がトリポリやその他地域の治安を十分に確立するよう期待しているが、軍事筋は、今後数日間ないし数週間にわたって治安情勢がどう展開するかによっては、平和維持のための軍事プレゼンスが不可避かもしれないと考えている。
米軍事筋や、米国と密接に協議している西側外交筋によれば、米政府は、アフガニスタンイラクの戦争で膨大な軍事支出をしたあとだけに、国連ないし多国籍軍カダフィ後のリビアの安定努力を主導したほうがいいと考えている。
オバマ大統領は、リビア反政府運動が始まったころから、米軍をリビアに進攻させる可能性は全くないと述べ、欧州同盟諸国に対してリビア空爆を主導するよう圧力を掛けていた。実際、米軍は当初カダフィ政府軍攻撃を主導した後、おおむね情報提供、無人航空機の提供、英仏などNATO加盟国軍による空爆の後方支援にとどまっている。
リビアで先週末、事態が急変したのを受けて、オバマ政権当局者は22日、オバマ大統領は依然として米軍の役割を最小限にとどめたい意向だと指摘した。ある政権当局者は「われわれは地上軍をリビアに派遣しない」と述べた。
米政府が地上軍の役割で消極姿勢なのは、戦費が嵩むことと米経済が弱いことのほか、治安情勢が悪化すれば、既に手一杯になっている米軍がもう一つの紛争地域に追い込まれてしまうと懸念しているためだ。

http://jp.wsj.com/World/Europe/node_293251

アメリカにとって、利益の無い戦争なんて、正直勘弁しろ、という露骨なパフォーマンス。
非難している意図は全く無い。
リビアの石油は、欧州にとっては直接の利害関係なので、イギリスやフランスならともかく、アメリカは今回の参戦で得られるものは「プライスレスなものばかり」なのだ。
むしろ、イギリスの顔を立て、世界の警察としての立場を守る意味で空爆に参加しただけでも「義理堅い」と言えるくらい。
その上、犠牲者も半端なく出るだろう地上軍派兵とかは、断って当然というか。
加えて言うなら、過去の便衣兵使用をほのめかす発言から、反政府勢力もろくでもない連中である可能性が高く、ガダフィを逃がしたまま政権交代になった場合、短期間で革命に対する不満勢力が発生し、カダフィに集まるという可能性もある。(そして中露はこっそり支援しかねない)
リビアは、最初の半年で落ち着かなかったら、5年10年単位でゴタゴタするんじゃないかな。