gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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スロバキア議会、欧州基金拡充案を否決 - WSJ日本版 - jp.WSJ.com

ブラチスラバスロバキア議会は11日、連立与党の一角が離反したことから、ユーロ圏諸国への緊急融資制度である欧州金融安定基金(EFSF)を拡充するための法案を反対多数で否決した。共通通貨ユーロへの信認を高めようと努力している欧州諸国の首脳にとって打撃となった。欧州の当局者はギリシャ国債保有者にこれまで以上のヘアカット(債務元本削減)を求めている。
EFSF拡充案を議会が否決したのは、ユーロ加盟17カ国の中でスロバキアだけ。同国はユーロ圏で2番目に貧しい国だ。同国の議員らは、ほとんどの政党が拡充案を支持しているため、最終的には議会が可決する公算が大きいと見ている。しかし、政府は11日遅い段階での不信任案投票でも敗れているため、同国は政治的危機に直面している。
スロバキアの世論や政治家がEFSF拡充案に反対している理由の一つは、相対的に貧しいスロバキアがより豊かで財政を破綻させたギリシャを支援しなければならないことだ。ただ、スロバキアでは同拡充策への広範な政治的支持があることから、11日の投票結果は拡充の頓挫ではなく、遅れを意味することになろう。
ユーロ圏の首脳は23日の首脳会議で、ギリシャ債務危機解決への一助となる欧州の銀行の資本増強やEFSFの権限の最大化に関する新提案など、一連の政策パッケージでの合意を目指している。
多くのことは同パッケージの成否にかかっている。欧州や世界の多くの投資家と政策立案者は、断固たる措置を取らなければ危機は手に負えない状況になり、ユーロ圏の銀行セクターと国債市場のメルトダウンの脅威が高まり、ひいては世界の経済成長も打撃を受ける可能性があると見ている。
バローゾ欧州委員長は12日、20カ国・地域(G20)財務相会合を前に、銀行の資本増強策について提案する予定だ。
ユーロ圏の次の措置は、EFSFの貸し出し能力を約2500億ユーロから4400億ユーロ(46兆円)に拡大する提案について、ユーロ圏17カ国全体での批准にかかっている。各国政府は、ギリシャのデフォルトがあった場合に銀行と債券市場をその混乱から保護するための特別な防護力を必要としている。
しかし、EFSFの拡充にはユーロ圏加盟国全ての納税者からの資金が必要だが、スロバキアでは、小規模で相対的に貧しい国にギリシャなどより豊かな国への支援を求めるのは不公平だとする一部の議員が多くの一般国民の支持を得ているため、批准は容易ではない。
同国の連立パートナーである「自由と連帯(SaS)」のスリク党首(議会議長)は「EFSFはスロバキアと欧州の納税者に対する最大の詐欺行為だ」と強調した。10日に発表された世論調査の結果によると、SaSを支持する国民は36%、EFSF拡充案に賛成するのは45%だった。

http://jp.wsj.com/World/Europe/node_322860

スロバキアの主張は、極めて当然の意見だ。
年収200万円以下のワープアが、慎ましやかに暮らしていたら、放蕩者の兄が借金したので、金を出せと、両親に言われた様なもんだし。(放蕩者の兄は、まるで反省してない)
とはいえ、それで放蕩者の兄が自己破産すると、今まで兄弟だからとたっぷりお金を貸してきた上の兄弟が連鎖的に自己破産しかねないという現実。
そして、ワープアさんは上の兄弟には多少世話になっているから、上の兄弟が破産すると、困る罠。
だから結局、金は出す羽目になると思うよ。