時事ドットコム：米大統領、対ロシア制裁を指示＝資産凍結と渡航制限−打開へ圧力強化
【ワシントン時事】オバマ米大統領は６日、ロシアのウクライナへの軍事介入を受け、制裁の発動を指示した。ウクライナの民主制度を損ない、平和と安全、主権・領土保全を脅かしている個人・団体が所有する米国内の資産を凍結し、米国への渡航を制限する。ただし、現時点で対象者は指定されていない。ホワイトハウスが発表した。
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014030600919
米政府高官は同日、電話による記者会見で、ロシアが国際監視団のウクライナ派遣を認めるかどうかを含め、今後の情勢に応じて制裁対象の範囲を指定していくと説明した。事態打開へ圧力を強化した形で、ロシア側の反発は必至だ。（2014/03/07-00:27）
オバマはいったい、何をしたいんだ？
既にＥＵは諦めムードで、制裁に実効性が伴わない事が確定してて、ロシアは資産凍結とかやらかしたら、ロシア国内の欧米資産をボッシュートとか言ってる状況なのに。
関連：ロシア編入の是非問うクリミア住民投票は国際法違反＝米大統領| ワールド| Reuters
［ワシントン ６日 ロイター］ -オバマ米大統領は６日、ウクライナ南部クリミア自治共和国が実施するロシアへの編入の是非を問う住民投票は国際法に違反するとの考えを示した。
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPTJEA2503K20140306
オバマ大統領はホワイトハウスで記者団に対し、「クリミアで予定されている国民投票は、ウクライナの憲法、および国際法に違反する」と述べた。
そのうえで「ウクライナの将来に関するいかなる議論も、同国の正統な政府の関与の下で行われなければならない」との考えを示した。
オバマ大統領はこの日、ウクライナの主権や領土の一体を脅かすロシアとウクライナの個人や企業を対象に、在米資産の凍結や米国への渡航禁止などの制裁を発動する大統領令に署名。
これについて、ウクライナに介入したロシアを念頭に置いたものと説明した。
その正当な政府を内乱幇助して吹き飛ばした国の言う台詞じゃなければ、納得できるんだけど。
平和的な住民投票がＮＧでも、クーデターと戦争ならＯＫ、と。言いたい訳だ。
平和主義者なのに。
内乱の果てに「民意で平和的に」分離独立、と言う事例が出来ると非常に困る、どっかの中な国の意見を代弁しているかのようなオバマ大統領は、もう民主主義諸国の盟主とか、世界の警察だったアメリカの誇りを片っ端から台無しにしてて、過去に政府の語るアメリカの正義を信じて死んでいったアメリカ人を想うと、見てて辛いわ…。
まあ、そもそもの話として、このヤリクチ*1が成立してしまうなら、移民の多い国なら内乱工作でいくらでも独立国家やら国家分断が出来てしまうから、なんとしても止めたい。という意義は判る。*2
日本も沖縄とか尖閣で、国内に潜伏する反日帰化外国人によって同様の手口を取られてしまうと困るし。
しかし、それは最初の内乱を起こさせたのが、欧米である、と言う時点で、オバマが言える義理じゃ無い。
せめて、最初にロシアが軍を動かした時点で、アメリカ軍が即時介入するぐらいの「断固たる措置」を取っていたならば、それだけの覚悟があってやったのだ、と善悪を超えて意思を示す事はできたのに、今となっては「覚悟も無しに火遊びして自爆した」としか見えない訳で。
更に言えば…
関連：ソチ・パラリンピックへの政府高官派遣、日独除き取りやめ相次ぐ| ワールド| Reuters
［６日 ロイター］ -ウクライナ情勢をめぐり、ロシアがクリミア半島への支配を強めている事態を受け、７日に開幕するソチ冬季パラリンピックへの高官派遣を各国が相次いで見合わせている。
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPTYEA2602P20140307
米ホワイトハウスはパラリンピックへの代表団の派遣をキャンセル。キャメロン英首相は、全ての閣僚はパラリンピックを欠席すると表明。英エリザベス女王の一番下の息子であるエドワード王子も出席を取りやめた。
一方、ドイツは内務省のシュローダー副大臣が出席する方針。ロシアとの経済的およびエネルギー面での深い結び付きを反映したものとみられる。また、日本も政府代表として桜田義孝文部科学副大臣を派遣することを決めた。
シュローダー副大臣はドイツ紙に対し、「複雑な感情」があると明らかにし、「政治状況を無視することはできないが、それと同時に私は障害を持つ選手を深く尊敬している」と述べた。
ロシアのプーチン大統領は４日の記者会見で、ウクライナ問題をめぐりパラリンピックのボイコットがあれば「皮肉の極みだ」と述べた。
このほか、パラリンピックへの態度を表明している政府のうち、オランダやカナダ、ポーランド、フィンランド、オーストリア、チェコが代表団や閣僚の派遣を取りやめたほか、トルコ、ギリシャ、スペイン、オーストラリア、ニュージーランドが政府代表団を派遣する計画はないとしている。
オリンピックに政治問題を持ち込まない、と言う理念に対して真っ向から否定する欧米諸国…。
プーチンの皮肉が痛いだろ。(日独除く)
