gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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夢の新素材? チタンのように硬くて軽い、しかもコストは10分の1のアルミニウム合金 : ギズモード・ジャパン

(前略)
韓国の浦項工科大学校のチームは、新素材の開発のためにアルミニウム合金の構造を変え、自転車から飛行機まであらゆるものに応用できる新素材を開発しました。
硬くて安いのは鋼鉄ですが、とても重いのがネック。軽さが要求されるなか、高価なチタンに頼りたくないシーンでは、軽くて安いアルミニウムがよく混ぜられます。アルミニウムと鋼を混ぜた合金には、補強のために通常マンガンが混ぜられますが、それでも、乗り物に使用するには脆すぎるという問題がありました。
そこで、浦項工科大学校が混ぜたのがニッケルです。これによってアルミニウムに変化がもたらされ、B2クリスタルと呼ばれる状態が形成されます。合金の鋼鉄の粒子内とその境界を覆う、幅わずか数ナノメートルのクリスタルには、素材のせん断に耐える力があります。どんな素材も最後はせん断でダメになるので、その力が増えると強度が上がり、素材も割れにくくなるのだそうです。
そして生まれたこの新素材の強度は、チタンと同じ。密度も他の高価な金属並みで、原料コストと製造工程から試算すると、コストはわずか10分の1に下がるとのこと。
(中略)
エコノミスト誌によると、世界最大の製鉄会社のひとつPOSCOが、今年中にこの合金の実用化に向けたプロジェクトをスタートさせるそうですよ。

http://www.gizmodo.jp/2015/02/new-iron-aluminum-alloy.html

真面目な話、鉄やアルミの合金なんて世界中で死ぬ程研究されてて、ニッケルを添加するなんて程度の話なら、とっくにの昔に研究されて通り過ぎた辺りだろJK…。
ともあれ、実は日本には既に「超々ジュラルミン」という重量比強度ならチタンの8割近い性能を持ったアルミ合金が既に存在していたりする。
しかも、チタンと比べれば価格は約1/5。(しかし、ジュラルミンとして考えると少し高価)
もちろん、問題が無い訳ではなく、時間経過で強度が落ちる性質があり、それを勘案した上で軽量で強度が必要な場所に使われている。
そもそも、金属素材は、その性質に応じて用途を使い分けるものであり、高級素材だから何にでも使えるという話ではない。
アルミとチタンでは比重で倍、金属特性も大きく異なる為、上に挙げた超々ジュラルミンだと強度はともかく引っ張り強度では半分程度しか無く、それもあくまで「重量比」なので「容積比」だと強度で6割、引っ張り強度だと3割以下しかない。
逆にチタンは金属性質は優秀でも、加工が非常にやりにくく、元々希少で高価な金属ではあるが、むしろその加工費の方が高くつく事でも有名であり、仮に単価が1/10でも加工がチタンと同じぐらいメンドいなら、メリットはそれだけ小さくなる。
嘘やねつ造だと決めつける気はないけれど、サムソンがアップルウォッチでやらかしたように、海外の研究者やチームが発表待ちの最新研究の表面だけパクって、俺が先行者だ、とやる為のパフォーマンスだったとしても、驚かないわ。
そもそも浦項工科大って、POSCOの創始者が作った大学なんで、ずぶずぶだしね。