Google、NexusおよびPixel端末のサポート終了時期を発表 - iPhone Mania
GoogleがAndroidアップデートページを更新し、Nexus端末とPixel端末の電話およびオンラインによるサポート終了時期を明らかにしました。
発売後たった3年でサポート終了!?
すべてのスマートフォンやタブレットが、いずれはメーカーのサポート対象から外されます。それ自体は当然のことであり、Googleがサポート終了時期を明確にしているのはむしろ良心的と言えるでしょう。
しかしここで少々気になるのが、セキュリティアップデート、および電話とオンラインでのサポートについては発売後3年または購入後18ヵ月(どちらか長い方)、Androidバージョンアップデートについては端末発売後2年しか、アップデートとサポートが保証されないということです。
「ひどすぎる」との声も
たとえばGoogleが、昨年10月に発売したスマートフォン「Pixel」「Pixel XL」の場合、Androidのアップデートが保証されるのは2018年10月まで、セキュリティアップデートと電話およびオンラインでのサポートが受けられるのは2019年10月までとなります。
この事実を紹介した9to5Googleには現在2つのコメントが寄せられており、usmc1973氏は、ひどすぎる。Appleが発売後2年しかiPhoneをアップデートしなかったらどうなるか、想像してほしい。iOS11がリリースされる時には、iPhone5sは発売後5年になるが、それでもアップデートできる。Microsoftがコンピューターのアップデートを2年でストップしたらどうする?800ドルもするデバイスを売っているんだから、Googleはもっと努力すべきだ。ハードウェアを無駄にしているだけでなく、デバイスの価値も支払ったお金のわずか数分の1まで落としてしまっている。
と書き込んでいます。
http://iphone-mania.jp/news-171302/
Googleは、Androidを無償でハードメーカーに提供してて、Android機がiPhoneよりハードとして高性能かつ高機能でも、価格が同じか安く抑えられているのは、そのお陰だと言う現実を理解していない乞食ってやーねぇ…。
大体、発売後5年も経ったiPhone5Sが、最新OSへ更新できるのは、とりもなおさず、ジョブス死後に、iPhoneがハード的にほとんど進化していない証拠なんだが。
そもそも、ハードとOSをセット売りしているAppleがシリーズ機の互換性に気を遣うなんて事は、商売として当然だろう。
AndroidとAndroid機メーカーとの関係に近い立場にあるMicrosoftだって、OSのメジャーアップデートは3〜4年に1回で、メインストリームサポートは、発売から5年程度、延長サポート込で10年である。
OSを商売にしているMicrosoftだから、これを「メインの商売でやっている会社の手厚いサポート」の雛型として考えるのは妥当だろう。
さて、ではAndroidOSは約10カ月でメジャーバージョンアップをしている。
つまり、メジャーバージョンの寿命は10ヶ月なのである。
Microsoftのメインストリームサポート期間を参考にするなら、Googleは2年どころか最大16ヶ月ほどサポートすれば、OSメーカーとして責任を果たしたと言えるし、延長サポートを含めて2年サポートと言う事は、Googleは無償でMicrosoftの有償延長サポートと同等の期間を提供していることになるのだ。
繰り返して言うが、Googleは、AndroidOSの販売で儲けている訳でもないのに!!
「800ドルもするデバイスを売っている」のは、ハードメーカーであって、Googleじゃない。
Googleの公式端末であるNexusなんか価格性能比が良すぎるぐらいで、OSを除いたハードウェア価格で販売されていたも同然であり、Nexusに比べるととても高価になったPixelにしても、2年のアップデート保障と言う事は、OS的には2回のメジャーアップデートに対応する、と言う意味になる。
これは、一般メーカーが良くて1回のメジャーアップデートに対応しない事かんがえれば、破格の厚遇と言える。
さて、MicrosoftのSurfaceが、これからWindows10の次の次のOSにハードが対応すると保証されているだろうか?
される筈が無い。
良くて、次のOSにドライバを提供するまでだろう。
Androidのメジャーバージョンの寿命は10ヶ月というのは、毎年のように性能が倍々に上がって行くスマートフォンの状況を考えれば、仕方がない部分がある。
そんな急成長を続けるスマホと言うガジェットを、一度買ったら5年も10年も同じ機種で使いたいなら、Appleのハードを買えば良い。
Googleは、仮にAndroid機が売れずに死に絶え、Appleが1強の時代になったとしても、iOSで使えるGoogleアプリを提供すれば、困らない会社なんだ、と言う事を知っていれば、「Googleはもっと努力すべきだ」なんて発言は、乞食のたわごとだと、簡単に理解できるものでしかない。
ぶっちゃけた話、枯れたハードで長くサービスを受けられる端末、と言う観点でみると、日本のガラケーは一つの究極の位置にある。
10年以上も前に発売された端末が、未だに現役で動き、必要十分な機能とサービスを提供し続けているのだから。
逆に言うと、それぐらいハードの成長が行き着いて、枯れてしまうまで、スマホは数年で買い替える高価な道具であり続けると思う。
追記
とりあえず、「サポート期間が長い」と言われるiPhoneのサポート期間を並べてみた。
iPhone5は今年発表されるiOS11からサポート対象外との事らしいので、仮の発売日として、今年の9月10日を入れ、以降毎年、次OSのサポートが切れると仮定しているから、iPhone5S以降は参考値として見て欲しい。
端末名 | 端末発売日 | 初期iOSバージョン | 最終対応Ver | 最終対応Verリリース日 | サポート日数 | サポート年 |
---|---|---|---|---|---|---|
iPhone | 2007/6/29 | iOS 1.0 | iOS 3.1.3 | 2010/2/2 | 949 | 2.60 |
iPhone3G | 2008/7/11 | iOS 2.0 | iOS 4.2.1 | 2010/11/22 | 864 | 2.36 |
iPhone3GS | 2009/6/19 | iOS 3.0 | iOS 6.1.6 | 2014/2/21 | 1708 | 4.67 |
iPhone4 | 2010/6/21 | iOS 4.0 | iOS 7.1.2 | 2014/7/1 | 1471 | 4.03 |
iPhone4S | 2011/10/14 | iOS 5.0 | iOS 9.2.1 | 2016/1/19 | 1558 | 4.26 |
iPhone5 | 2012/9/21 | iOS 6.0 | iOS 10.x | 2017/9/10(仮) | 1815 | 4.97 |
iPhone5S | 2013/9/20 | iOS 7.0 | iOS 11? | 2018/9/10(仮) | 1816 | 4.97 |
iPhone6 | 2014/9/19 | iOS 8.0 | iOS 12? | 2019/9/10(仮) | 1817 | 4.97 |
iPhone6S | 2015/9/25 | iOS 9.0 | iOS 13? | 2020/9/10(仮) | 1812 | 4.96 |
iPhone7 | 2016/9/16 | iOS 10.0 | iOS 14? | 2021/9/10(仮) | 1820 | 4.98 |
見れば判るとおり、サポート期間がぐっと伸びるのが、iPhoneが世界中で売れ始めた3GS以降であるが、世界的ヒットを飛ばしたiPhone4と4Sは4年弱だった事を考えると、5年弱と最近のサポート期間に近い長期サポートになった3GSは、特例だったと判る。
ジョブスの考えるiOSと旧ハードの適切なライフサイクルは4年と考えられていた事が読み取れるのだ。
しかし、ジョブス亡き後に販売されたiPhone5は、5年間の「現役」が確定している事。
ジョブスが生きていた頃は、iPhoneの発売日が、「全く安定していなかった」事。
逆にジョブス亡き後は、完全に安定している事が判る。
つまり、今のアップルはクオリティアップの為なら発売日を延ばすなんて無茶は一切しないし、5年前の端末で問題なく動いてしまう程OS自体の進化が進んでいない、毎年9月にメジャーバージョンアップが為されているが、本当は進化なんて止まっているんじゃないか、と疑いたくなるほど「綺麗な」発売日が並ぶ。
実際、Google音声検索に比べると、Siri(4Sから搭載)は全く進歩していないようにすら見えるし、指紋認証(5Sから搭載)、NFC(6から搭載)、防塵/防水(7から対応)ときて、全画面(8から実装)という進化も、全てハードにかかわるものだし、全てAndroidの後追いであり、小手先の物に留まっていると感じる。
この状況で、毎年のように新機能や高性能化を果たしているGoogleに対して、Appleのようにサポート期間を延ばせってのは、やっぱり老害的な思考じゃないかと思うんだ…。