gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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ソニーが電気自動車を独自開発 AI対応、遠隔操作も可能 - 共同通信 47NEWS

ソニーは24日、遠隔で操作ができる電気自動車の試作車を開発したと発表した。センサーで車外の様子が360度で把握できるほか、人工知能(AI)などにも対応。初めての独自開発の車で、新しい移動体験を提案する。商用化も視野に、沖縄県内の大学のキャンパスで9月から実証実験を始めた。
車両は全長約3.1メートル、幅約1.3メートルで定員は3人。車両の前後や左右にある五つのセンサーで、車外の様子を確認する。高解像度のディスプレーも設置し、夜間でもヘッドライトなしに視認できる。通信回線を通じた遠隔操作もできる。
車両に窓がなく外側の液晶ディスプレーに広告などを表示する。

https://this.kiji.is/295488935765328993?c=113147194022725109

単なる無線操縦車なら、技術的にはもう半世紀以上前に存在してるし、要素技術の向上で、精度は上がっているにしても、今更感が…。
360度視界についても、VR機器を使って簡単に実現できるし、AI搭載じゃなくても、計器走行による自動運転は、昔からあったし。
この記事だけだと、何が売りでこの自動車を開発したのか、さっぱりわからん。
と言う訳で、プレスリリースを調べてみたら、この記事内容では、このコンセプトカーの凄さの万分の一も伝わらないという、記者の科学的素養の欠乏が深刻過ぎる事を憂うレベル。
記事中で「センサーで車外の様子が360度で把握できる」と、さらっとしか触れられていない部分が重要で、簡単に言えば、車の中がガンダムMkIIやエルガイムの360度モニター状態になっている、という事なのだ。
そして、内部モニターの画像をAI解析して、状況に応じた情報を表示できる、と言う事なので、サファリパークの様な場所での活用を考えるなら、中の人は外に居るかのような視界で車で移動でき、見つけにくい野生動物もAIが勝手に見つけて表示、解説も出してくれる。ついでに外のモニターで風景画像を出して迷彩し、動物を過剰に脅かさない…みたいな使い方も、出来るかもしれない。
この記事だけでは、もう平凡なちっと新技術を取り入れた電気自動車、という印象しか受けないが、きちんとプレスリリースを見れば、相応に新機軸が取り入れられたものだと判る。
日本のマスコミのテクノロジーに関する文章力の無さは、もう犯罪的じゃないかね?