gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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朝鮮有事想定、米軍核搭載爆撃機26年ぶりの臨戦態勢へ準備 | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

(前略)
ドナルド・トランプ大統領と北朝鮮金正恩党委員長との間の緊張が高まる中、米空軍は、核爆弾を搭載したB-52戦略爆撃機を24時間の臨戦態勢に置く準備を進めている。もしそうなれば26年ぶりのことだ。
米空軍のデービッド・ゴールドファイン参謀総長は10月22日、防衛・外交専門サイト「ディフェンス・ワン」のインタビューに応え、「特定の事態に備えるというより、アメリカが置かれている世界情勢の現実と今後のために、万全の準備を整えることを考えている」と述べた。
(中略)
前回、B-52が24時間の臨戦態勢に置かれたのは冷戦時だ。世界11カ所に置かれていた米空軍の戦略航空軍団(当時)の基地で、核爆弾を搭載した約40機のB-52が常時、大統領から命令があれば即離陸できるよう待機していた。しかし、冷戦終了後の1991年、当時のジョージ・H・W・ブッシュ大統領が臨戦態勢を解いた。
(中略)
ゴールドファインは、「世界は危険に満ちており、核兵器の使用を公然と主張する人間がいる」と言う。「世界はもはや、アメリカとソ連の二極体制ではない。世界には、核戦力を持つ国がほかにもある。適切な対応がこれほどまでに重要だったことは今までない」

http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/10/26-1.php

核搭載の弾道ミサイルの登場で、核搭載可能な戦略爆撃機なんて「時代遅れ」な兵器になっている。
これを稼働状態にする、という行為自体は、単なるブラフ以上の意味は無い。
しかし、(核爆弾運用能力の無い)B1爆撃機に対する韓国人のアホい反応を見る限り、核爆撃機はブラフとしては有効なようだから、やってみた、という感が凄い。
逆に言うなら、アメリカが実効的な意味での北朝鮮に対する「準備」は、もうこれ以上は無い、と言う手詰まり感もある。
元々、核戦争は時間勝負の面があり、相手がぶっ放してきたら、即時に迎撃と反撃を決断しなければならない。
だから、有事に必要な「段階」は少なくすることが肝要で、外交の様に手札を小出しにするような事は出来ない。
例えばアメリカが韓国にTHAADを配備すると決めたら、たった三日で配置完了したように、既にアメリカの戦略原潜部隊も、必要な配置を終えているだろう。
逆に言うなら、北朝鮮の様に駄々っ子のようなミサイル発射を繰り返すくらいしないと、間が持たないのだ。
だからこその、「爆撃機待機」なんだろうなぁ、というアメリカの苦労が透けて見える。
追記:
このニュース、後日空軍が正式に否定したとの事。
そーだよなぁ、上にも書いた通り、純軍事的には全く意味の無いブラフにしかならん行為だもん。
無理矢理に意図を考えてみたけれど、大元のニュースが間違ってるオチだった。