gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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トヨタ創始者の夢「佐吉電池」 能力2倍の次世代型開発 :日本経済新聞

トヨタ自動車は25日、2020年代前半に電気自動車(EV)などの航続距離が大幅に延びる次世代の「全固体電池」を実用化する方針を明らかにした。200人超の技術者が開発を進めているという。グループ創始者豊田佐吉氏が多額の懸賞金で高性能蓄電池の発明を募ってから約90年。新型電池はトヨタのEV戦略の切り札になるか。
(中略)
全固体電池は現行のリチウムイオン電池の2倍以上の能力で、フル充電までの時間も数分に短縮できる。しかし量産車での実用化は困難とされてきた。
トヨタは富士山の麓にある東富士研究所(静岡県裾野市)などで研究を続け、すでに電池の試作品を完成させたという。
(中略)
ルロワ氏は「HV(ハイブリッド車)の電動化技術の知見があり、全固体電池の準備もある」と強調、「航続距離を飛躍的に改善するゲームチェンジャーとなりうる」と話した。
(後略)

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO22697550V21C17A0TI1000/

確かに、全固体電池が実用化でき、価格的にリチウムイオン電池と互角レベルなら、完全にゲームチェンジャーと言うか、リチウムイオン電池はオワコンになるぞ…。
むかーし、チラリと聞いた、キャパシタ同然の全固体電池って話ではなさそうだけど、むしろ特性的には全固体電池の方がキャパシタより優れている部分もあるようだ。
問題は…これを横から中韓に掻っ攫われる可能性だよね。
リチウムイオン電池にしたって、最初は品質管理がデリケートなリチウムイオン電池は、日本企業の独壇場だったが、高性能な生産設備を、政府主導で金に飽かせて中韓が大々的に導入した結果、中国がリチウムイオン電池生産ではトップになってる*1んだから。
全固体電池も、中国の企業スパイに情報を抜かれて、向こうで大々的に生産されれば、勝ち目はないだろう。
…つか、中韓の様に露骨に国家資本主義をやれとは言わないが、アメリカと同レベル位には、国が巨大企業に対する癒着構造があった方が、双方に益があると思うんだがなぁ…。
中国辺りで「トヨタは日本の官営企業」とか言われてるけど、三菱ならともかくトヨタはむしろ国際企業としての色が強くて、あんまり日本政府に協力してない印象。
そもそも、日本政府は官僚がアホだから足を引っ張る側で、民間の方が官に笑顔で協力してくれているので、「官民協力」が何とかなってるレベルだと思うぞ。

*1:2012年は日本のシェアが47%だったが、2015年には一気に抜かれて27%へ。中国は63%で韓国が8.8%。http://techon.nikkeibp.co.jp/atcl/column/15/418987/111400010/