gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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タクシーで暴れアクリル板を壊した疑い 弁護士書類送検 | NHKニュース

札幌弁護士会に所属する37歳の男の弁護士が今月、札幌市内で乗ったタクシーの車内で暴れ、防犯用のアクリル板を蹴って壊したなどとして、暴行と器物損壊の疑いで書類送検されました。弁護士は目的地までの移動経路をめぐって腹を立てたということで、弁護士会では、調査を行ったうえで厳正に対処するとしています。
書類送検されたのは、札幌弁護士会に所属する杉山央弁護士(37)です。
警察などによりますと、杉山弁護士は、今月6日の深夜、札幌市中心部の繁華街ススキノから客としてタクシーに乗車しましたが、その後、走行中の車内で暴れだし、運転席と後部座席を仕切る防犯用のアクリル板を蹴って壊すなどしたとして、暴行と器物損壊の疑いが持たれています。
タクシーのドライブレコーダーには、目的地までの移動経路をめぐって激高した杉山弁護士が運転手をどなりつける様子のほか、運転席のシートやアクリル板を蹴る様子が写っていました。
タクシー会社から被害届の提出を受けて警察が捜査を進めた結果、15日までに書類送検しました。
これについて札幌弁護士会の大川哲也会長は、「必要な調査を行って厳正に対処する」とコメントしています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171115/k10011224381000.html

なお、札幌弁護士会ホームページの記載によると、

(前略)
当会としては、本件を深刻に受け止めております。引き続必要な調査を行い、信用回復に向けて、弁護士法の定めに従った厳正な対応をする所存です。
(後略)

http://www.satsuben.or.jp/news/2017/171114.pdf

としか書かれていない。
そして、弁護士法には、弁護士が犯罪を犯した場合の処分が規定されている訳ではないので、日本弁護士連合会会則に基づく、懲戒委員会とやらを設置して処分を決定するらしい。
ちなみに、この懲戒委員会で、どの犯罪ならどの懲戒が適当、と言ったルールは特に明文化されていないようだ。
なので、弁護士会が「戒告」(注意するだけ)とか言えば、それで終了である。
次に重い「二年以内の業務の停止」、次が「退会命令」、次が「除名」になる。
「退会命令」と「除名」の違いは、「退会命令」は当該弁護士会からの追放で、別な弁護士会へ行って、受け入れてもらえれば仕事を続けられると言う処分、「除名」は弁護士会からの追放なので、もう弁護士出来ないっていう処分。
普通は、「退会命令」は極めて重い、と言う扱いの筈なんだけど、現実には「退会命令」されても、こっそり「不服」申し立てしておき、ほとぼりが冷めた2年後に弁護士会が不服を受けての「退会命令」取り消し、「2年の業務停止」に替えて貰い、本来ならば追放レベルの犯罪弁護士が、しれっと2年後に同じ弁護士会に復帰している事例があるとか。
…これを、法律を扱う弁護士会がルールを恣意的に捻じ曲げてやってるんだぜ…。
それだけでなく、悪徳だろうと、弁護士を訴える場合、これを取り扱う弁護士は、ほぼ皆無だと言う。
身内批判は許さない、と言う自浄作用ゼロの根源である。
なお、弁護士会に対する、第三者の外部監査の様な仕組みは、当然、存在しない。
…日本の司法が中世って言われるのも、仕方ないんじゃないですかねぇ?
ちなみに、証拠動画もある、タクシー会社が被害届を出してる、にも拘らず、「暴行と器物損壊の疑いが持たれています」という状態に留まっているのは、彼が弁護士なので、「示談」に持ち込む可能性が高く、犯罪として立件されない可能性が十分にあるから。
…日本の司法が中世って言われるのも、仕方ないんじゃないですかねぇ?