尖閣接続水域入域の中国潜水艦は「商」級攻撃型原潜 長射程巡航ミサイル搭載か 防衛相が発表 - 産経ニュース

小野寺五典防衛相は１５日、尖閣諸島（沖縄県石垣島）周辺の日本の接続水域を１０、１１両日に潜没航行した中国海軍の潜水艦は、「商」級の攻撃型原子力潜水艦だったと記者団に明らかにした。小野寺氏は「国際的な常識から、潜水艦が潜航したまま相手の領海近くに航行することはあってはならない」と中国軍を批判し、「毅然（きぜん）とした対処をしていく」と強調した。
防衛白書によると、商級は最大射程４０キロの艦対艦ミサイルを搭載。対地攻撃用の巡航ミサイルも搭載している可能性がある。小野寺氏は商級の能力について「搭載される巡航ミサイルは長射程だと認識している」と述べ、「原子力潜水艦は長時間潜航でき、深い深度を航行すると、より発見しにくい」とも指摘した。
また、小野寺氏は「潜没潜水艦を確認した後、海自の護衛艦から繰り返し、この船に伝わるような形で警告を発した」と語り、追尾の際、相手に音波をぶつけるソナーを用いた経緯を示唆した。

http://www.sankei.com/world/news/180115/wor1801150030-n1.html

ソナーのピンで、モールス信号を送り、「六四天安門」とか「法輪功」とか「チベット独立」とか「茉莉花革命」とかのメッセージを送りつけたら、金盾さんがどうにかしてくれませんかね(爆)
冗談はさておき、商級は中国の原潜としては、最新では無く、騒音で有名になってしまった漢級よりはマシになっているものの、アメリカやロシアの原潜に比べれば騒音が大きく、商級量産中にロシアから最新技術を導入して改良された晋級が最新である。
尤も、晋級は戦略原潜で、商級は攻撃型原潜だから、艦隊随伴用の攻撃型原潜としては商級が最新になる。
今回、あっさりと海自に発見され、ピンで脅されまくったと言う結果には、かなり面目を潰されたものと思われるが、中国は晋級開発に当たってロシアから導入した最新技術を元に、次の０９５型原潜(攻撃型原潜)を開発中で、そろそろ就役予定になっている。
その意味では、「まだ俺は本気を出していない…」と思って居そう。
巡航ミサイルに関しては、魚雷の数を減らしてまで積む以上、相応な高価値目標を狙うか、ＡＢＣ弾頭を搭載して被害を極大化するしかないのだが、後者は米露が自粛して全廃しているので、中国が使った場合、相応な反発を食らう可能性が高い。
となれば、通常弾頭で高価値目標を狙うしかないのだが、１隻３０００億円の原子力潜水艦が、位置露呈のリスクを背負って、１発数千万円の巡航ミサイルをぶっ放す価値がある目標なんて、実はあんまり無い。
そして、そんな価値のある目標は、厳重に防空されており、旧世代の亜音速巡航ミサイルでは、撃墜されてしまうのだ…。