「極超音速」でも軍拡加速 中ロ猛追、焦る米 - 読んで見フォト - 産経フォト

核兵器に代わる次世代兵器とされる「極超音速兵器」開発にトランプ米政権が本腰を入れている。中国やロシアも開発を急いでおり、実戦配備されれば世界の軍事バランスを大きく変える可能性がある。中ロの猛追に焦る米国は予算の大幅増など対応に必死だ。
「『極超音速』が米国の最優先事項だ」。新任のグリフィン米国防次官（研究開発担当）は６日の会合で強調し、自分が次官職を引き受けたのは極超音速兵器で中国やロシアを大きく引き離すためだと明言した。
マッハ５以上で飛び、標的の精密攻撃ができる極超音速兵器。核軍縮に伴い、抑止力維持のために攻撃力の高い通常兵器が求められたことで開発が進んだ。米軍が世界に張り巡らせたミサイル防衛網を無力化する「切り札」とみなす中ロは近年、実戦能力の獲得を目指している。
ロシア政府は１１日、核搭載可能な極超音速ミサイル「キンジャル」を戦闘機から発射する実験に成功したと発表。米国防総省によれば、中国は過去１０年で米国の２０倍に上る実験を実施した。（共同）.

http://www.sankei.com/photo/story/news/180318/sty1803180011-n1.html

極超音速って、マッハ５以上を指す言葉で、弾道ミサイルの終端速度は、一番遅い短距離弾道ミサイルでも極超音速を超える。これ豆な？
ついでに言えば、戦車砲もAPFSDSとかの初速はマッハ５は出てる。
次世代とか全然関係なく、普通に現役兵器でも極超音速は出てるので、極超音速兵器という「ふんわり」とした言葉でわかった気になるのは、あまりよろしくない。
特に、弾道兵器を混ぜるのは、語弊が大きい。
現時点で、アメリカが「最新技術」として打ち出している極超音速兵器は、主に極超音速飛翔体(hypersonic glide vehicle)を指すもので、中国がアメリカから色々と盗んでパクって飛ばしてるのはともかく、ロシアの空中発射型弾道ミサイルを極超音速飛翔体(hypersonic glide vehicle)と呼ぶのは、明らかに間違い。*1
閑話休題。(それはさておき)
この件は、中露共にアメリカに置いてきぼりにされた２０年を取り返す為の努力をしているだけで、アメリカが焦っていないのは、局所的な優勢が取られても、全体での優勢が覆っていないからだと思う。
ただまあ、アメリカ以外の普通の国にとっては、アメリカのような超軍事国家が３つになる、というインパクトがある話なので、日本としては、アメリカを中心に纏まりつつ、アメリカ以外の国との間でも、連携して行く姿勢を見せるのが有効だろう。
先の大戦で、周辺国のほとんどを敵に回して負けたドイツの例ではないが、どんなに精強な国でも、孤立して周辺から袋叩きに遭えば、負けるのだ。
特に中国は、ロシアを含めて周辺国は敵だらけだし、何より未だに被占領地域に対して、民族浄化と言う虐殺を続けている、人道的な問題を抱えている国だから、旧日本よりよほど周辺国全体を敵に回しやすい状況にある…。
いやホントに不思議なんだけど、中国と日本が平和的に共存できる、と無邪気に信じられる人達って、一体、中国人の何を知っているというのだろうか。
基本的には、武士階級の争いに留め、土地や農民や商人などのインフラを絶滅させないように取り合っていた日本の戦国時代に比べ、中国の内乱は族滅とか都市丸ごと壊滅とか、虐殺を数十万人規模でやってて、必要なら歴史書まで全部焼いて痕跡すら残さないようにしてきた大陸の侵略は、現在進行形のチベットやウイグルを例に挙げるまでも無く、苛烈で、容赦がない。
近代になって、インターネットなどの普及で、そうした悪事が隠しにくくなっているから、まだ手加減しているだけで、金盾が完璧に機能するなら、中国は両地域の人間を皆殺しにする事も厭わないだろう。
それは、大陸の歴史を見れば、明らかなんだけど、日本が中国に占領される時だけは、中国人が理性的かつ、人道的に対応してくれる、非武装中立を宣言すれば、戦争のルールも遵守してくれる、と思っている人達は、一体、どこの世界線から来たのだろうか…そんな素晴らしい過去、大陸の連中には一度も無かったのに。
とはいえ、日本人、それも知識階級に属しているエリートたちが、改竄されたという文書が出ても、中身も見ずに「ソンタク」なる意味不明な、証拠もない話で騒げる位に、知能が低めだから、もしかして、日本の知的エリートを名乗る人たちは、現実を正しく理解できないのかも…。
そーいえば、「ソンタク」って三国志の武将にありそうな名前ね。
あ、公孫度(コウソンタク)おるやん。

*1:一方で、ロシアがブーストグライド兵器を開発中と言う話はある…が、さすがに２０１８年完成はフカシやろ