gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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沖縄に鉄道導入案 総事業費6000億円 試算では30〜40年で黒字化 : 大艦巨砲主義!

沖縄本島を縦貫する鉄道導入に向けて沖縄県が設置した「沖縄鉄軌道計画検討委員会」(委員長=森地茂・東大名誉教授)は30日、那覇市から名護市までの約70キロを結ぶルート案を決め、翁長おなが雄志たけし知事に答申した。
県はこのルート案を基に観光客の需要や費用対効果などを検討。近く県としての計画を策定し、政府に整備を要請するとみられる。
県によると、総事業費は約6000億円を想定。検討委は、政府などの予算で鉄道施設を整備した上で、民間企業などが運営する「上下分離方式」を採用すれば、開業後30〜40年で黒字化すると判断した。実際の整備では、事業主体や財源調達が焦点となる。
検討委が推奨したルートは、那覇市から米軍普天間飛行場のある宜野湾市沖縄市恩納村など7市町村を経由し、終点の名護市までを約1時間で結ぶ。利便性や環境への影響などに配慮し、那覇市などの市街地では国道58号の地下を通すトンネル、恩納村などでは山岳トンネルを想定した。

http://sp.yomiuri.co.jp/economy/20180331-OYT1T50025.html

沿岸に複線環状線路を構築して、列車砲並べて沿岸防衛とかロマン度高いよね。
閑話休題(それはさておき)
沖縄本島って、意外に大きいので、むしろ今になるまで鉄道の話が出てこなかったのが不思議としか言いようが無い。
ただまあ、南北で100kmも無い沖縄だと、鉄道と車とで、大きな差が出ない微妙な距離なので、「那覇市から名護市までの約70キロ」という規模が妥当にして「最大」という、将来性の無さと、鉄道が得意とする「大量輸送」を満たすだけの人や荷物があるか、と言う話でもある。
つーか、今のご時世で話が出てきたのは、港湾と本島要地を高速かつ大量輸送する「需要」が、近い将来出てくる事を見越しているって話だと思うが。
米ソ対立の頃は、南からの侵攻は考えなくても良かったから、沖縄はアジア地域の港湾軍事拠点として機能すれば必要十分だったけれど、米中対立が進めば、沖縄は文字通りの最前線になるので、沖縄自体の防衛力を上げる施策が必要になってくる。
実際、太平洋戦争中には、スレで言及されている「沖縄県営鉄道」が大車輪で活用され、民需に回す余裕が無かったまであるんだし。
ただまあ、たった70kmで6000億円ってのは、ボリ過ぎ。
1km85億って、トンネルがあるにしても、高い。
地下鉄掘ってるんじゃねーんだそってレベル。
九州新幹線ですら、1km67億で作れたのに。