gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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>米国の覇権に赤信号、ロシア製最新鋭ミサイルの威力 世界中で導入が進み米国離れが加速中、中国、インド、トルコ・・・ | JBpress(日本ビジネスプレス)

(前略)
ロシアが開発を続けてきた最新鋭ミサイルシステム「S400」が7月末、初めてロシア以外の国に引き渡されて、米政府が過剰とも思える反応をしている。
同システムを導入した国は、どの国であろうとも制裁を課すと脅したほどである。
(中略)
S400と呼ばれる最新鋭ミサイルシステムは地対空ミサイルで、ロシアが1990年代後半から開発していたものだ。「S300」の改良型で、2004年に迎撃実験に成功している。
S400は米国の迎撃ミサイルであるパトリオットのロシア版と捉えられているが、性能はS400の方が格段に上であると評価されている。
(後略)

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/53951

ロケットエンジン関係はロシアのほうが米国より優秀だから、電子機器の性能差がソビエト時代より大幅に縮まった現在、パトリオットより新しく開発されたS400が高性能なのは当然だし、アメリカは日米共同開発でMDに舵を切っており、パトリオットやスタンダードミサイルはMD方面で性能を高めているから、同じ名前のミサイルだけど、比較するカテゴリが変わったとしか。
あと、ロシアにとっても実はS400シリーズの輸出は不本意で、モンキーモデルの輸出がメインになっている。
経済制裁がなければ、もうしばらくはロシアの高機密兵器として輸出されなかっただろう。
この手のミサイル兵器の常なんだけど、国産化できなければ、消耗品であるミサイルを輸入し続けなければならない。
ロケットエンジンは簡単にはコピーできないので、コピー大国中国以外の導入国は、このシステムを使い続ける限り、ロシアとの関係を断つ事が出来ない。
しかも、ミサイル「システム」と言われるとおり、レーダーとセットになっており、それが西側兵器と同時に運用される事で、西側兵器の被レーダー探知結果がロシアにだだ漏れになる。
通常は、戦時でもなければ収集できない貴重なデータを平時から集められる事が、どれだけ有利なのかは、言うまでもない。
別に、アメリカが兵器のシェアをロシアに奪われるから、西側兵器を買ってる国がS400を導入することに激怒しているんじゃない、という事だけは、理解しておくべき。