gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

はてなダイアリーが更新できなくなったので、泣く泣くこちらに移行。使いづらいようなら、別なサービスへの引っ越しも検討する予定。元ダイアリー:http://d.hatena.ne.jp/gayuu_fujina/

韓国の防衛力低下に懸念の声も 北朝鮮との敵対行為停止:朝日新聞デジタル

韓国と北朝鮮は1日、南北軍事境界線近くでの敵対行為を全面的に停止した。韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領は同日、「南北間の軍事衝突の危険を完全に取り除いた」と主張したが、北朝鮮軍の攻撃を防ぐ能力の低下を懸念する声も出ている。
敵対行為の全面停止に含まれるのは、軍事境界線から南北に計20〜80キロの空域での飛行禁止区域の設定、境界線に近い一部区域での砲射撃訓練禁止など。韓国国防省は「偶発的な軍事衝突を防ぐことができる」と説明している。
9月の南北首脳会談で合意した措置だが、韓国軍の元将校らでつくる団体は10月中旬、安全保障に悪影響を与えるとの懸念を表明した。団体の会員によると、飛行禁止区域ができると無人機の使用ができなくなり、北朝鮮軍事境界線の近くに300〜500門を展開する長距離砲の配置や、20万人とされる特殊部隊の動きを探ることができなくなるという。
(中略)
「相互信頼には情報公開が不可欠。今回の措置は不信感をむしろ増幅させる」と語る。
今回の措置で、2010年11月に北朝鮮軍の砲撃を受けた大延坪島(テヨンピョンド)などでは射撃訓練もできなくなった。韓国軍は本土で代わりに演習を行うとしている。
(中略)
韓国はこれまで、在韓米軍基地で働く韓国人の人件費など年約9600億ウォン(約960億円)を負担してきた。さらに米国は米戦略兵器の朝鮮半島派遣費用の負担も要求。韓国が強い難色を示し、10月の米韓協議でも結論が出なかった。
(後略)

https://www.asahi.com/articles/ASLC13GJ2LC1UHBI016.html

マジで不思議なのは、北朝鮮原油と言う生命線を絞られたまま、2回目の冬を迎えつつある事。
全面禁輸ではないものの石油精製品が9割削減(450万バレルから50万バレル)というのは、本来なら想像を絶する規模のカットオフであり、中国からの原油輸出(400万バレル)だけは維持されたが、原油は精製すれば目減りする物であり、生成結果としてあまり需要の無い中間生成物なども出るので、これだけで国内需要を満たせるはずもない。
となれば戦時備蓄を放出せざるを得ないだろうし、それは北朝鮮の継戦能力を削る筈なのだ。
一応、北朝鮮は、石炭は潤沢に算出するので、民間需要のいくらかを代替できたとしても、国民生活に深刻な影響が出ない筈が無い。
ぶっちゃけ、戦争前から戦争中の窮乏生活を強いられているようなものなのに、北朝鮮の体制に問題が出ていないとしたら、この制裁が「守られていない」という懸念が付きまとう
その場合、穴はどこにあるのか、と考えれば、2か所どちらか、または両方しかありえない。
中国、韓国だ。
関連:対北制裁破り:米財務省、韓国企業との電話会議を全てキャンセル-Chosun online 朝鮮日報
記事本文は意味不明レベルだけど、タイトルは簡潔に事実を示している好例。
というか、このタイトルで、記事末で楽観論をぶち上げてるけど、米韓関係でプラスに働くニュースなんて1つも無いのに、何を言ってるんだか。