gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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完全キャッシュレス社会に移行した中国 帰国する日本人サラリーマンがぼやく言葉は? 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

完全キャッシュレス社会に移行した中国 帰国する日本人サラリーマンがぼやく言葉は? 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

【10月13日 東方新報】帰国が決まった中国駐在の日本人サラリーマンが、日本人の駐在仲間にこぼす言葉がある。「あーあ、日本に帰ったら現金をいちいち触る生活にまた戻るのか。面倒くさいな」
(中略)
中国では市民の暮らしが豊かになり始めた2010年ごろからスマートフォンが一気に普及し、パソコンによるインターネットの普及時期を飛び越えてあっという間に「スマホ先進国」となった。そして中国政府は2015年に「インターネット+行動計画」という方針を発表。経済、金融から医療、生活までインターネットとあらゆる分野を結び付け、国家の成長戦略としてキャッシュレス決済を推進した。
(中略)
キャッシュレス決済は瞬く間に浸透した。アップルペイやクイックペイなど外資系企業の浸透を防ぐことも、政府や中国企業にとってメリットがある。
日本では「中国は偽札が多いからキャッシュレス決済が広まった」という見方があるが、実際に偽札をつかまされることはめったにない。
(中略)
日本では「お金を粗末にすると罰が当たる」と言うように、お金を神聖視する面があるが、中国では「お金はあくまで道具、支払いの手段」という感覚だ。
(後略)

https://www.afpbb.com/articles/-/3309000

こいつ、本気で馬鹿だな。
「今の」中国では、偽札は少なくなっただろうさ。
しかし、キャッシュレス決済が広まる前の時代には、お店だけでなく、銀行のATMからですら偽札が出て、チェッカーを持ち歩き、その場で確認しないと交換もしてもらえない社会欠陥があった事は歴史的事実で、更に言えば、現金の信頼が低い途上国で、中国同様にキャッシュレス決済が爆発的に広まっている事もまた厳然たる事実なのである。
この馬鹿は、「今」を見て「過去の事実」を否定、捏造しているのだ。
朝鮮人が「今の労働基準」で「(労働基準が異なる)戦前の労働」を評価し、「奴隷労働だ」と叫ぶのと同じ、歴史の捏造手法である。
そして、日本でキャッシュレス決済が広まらず、中国で広まった理由が、すでに記事中に書かれているのに、そう、自分で書いているのに、「日本人はお金を神聖視する」とか意味不明な理由をでっちあげ、日本人が愚かであるかのように書いている。
マジでこいつ、ド馬鹿だろ。
中国では国策としてキャッシュレス決済を推進したので、そもそもキャッシュレスに関わる銀行手数料が引く抑えられている。
だから、決済会社の利益も大きいから、提供する店舗や、利用者への還元を大きく取っても儲かるし、何より個人情報保護なんてルールもないから、ビックデータをお金に変える事が出来る。
個々人の行動データは、自分たちでターゲット広告とし利用できるだけでなく、中国のような独裁国家にとって、どれだけ「使い道」があるかなんて、言うまでもない話だ。
しかも、中国では決済会社の「個人に対する格付け情報」が、「生存権や行動の自由」に関わるほど、本当に重たい意味を持つようになっている
下手すると、そっちの利益だけで、十分潤っているかもしれない。
一方、日本では、クレジットカードの時代から海外に比して銀行手数料が数倍も高くて、キャッシュレス決済の利益が薄く、決済会社の利益が薄いから、提供する店舗や、利用者への還元も小さく、利用者が少ないから個々人の行動データとしても利用価値が低いし、そもそも個人情報保護の観点から、完全な個人を特定しうる情報としては売る事が出来ない。つまり、金にならない。
結果として、「キャッシュレス決済は現金決済の劣化版」になっているのだ。
個人ニュースならともかく、このレベルの記事がプロのライターから出ている事に、驚きを禁じ得ない。