gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

はてなダイアリーが更新できなくなったので、泣く泣くこちらに移行。使いづらいようなら、別なサービスへの引っ越しも検討する予定。元ダイアリー:http://d.hatena.ne.jp/gayuu_fujina/

Fate/Zero 2巻

読了。
イスカンダルの漢っぷりが尋常じゃねぇ!
以下、ネタバレ。
我様ですら敵と認めうる存在感に、隠し玉の宝具がこれまた尋常では無い。
激しくネタバレになるので詳細は書かないが、我様の《王の財貨》に匹敵する、と言う時点で尋常では無いというか。
対して、全く良い所無しどころか、王達の飲み会では、イスカンダルや我様に、一斉にダメ出し食らってイジメられまくるセイバーカワイソス。
自分の王としての理想と聖杯への願いを完全にイスカンダルに否定されたあたりは、本編でセイバーが自ら手放し、受け入れた願いと運命とガッツリ一致する以上、最終的に「セイバーが挫折」する物語として否定できるはずも無し。
ただ、王としての理想については、立脚点の違いだから、我様がイスカンダルを否定し、イスカンダルが我様を倒すべき敵と認識するように、「征服王」と「理想の騎士王」と相容れないのは間違い無いので、受け入れる余地が無い事から来ている話だが、最後の「王とは認めない」発言は、セイバーの聖杯への願いが、自らの王としての過去の全否定に他ならないからではないかと思う。
なんにせよ、左手が封じられたままなので、《約束された勝利の剣》は使えなくて、ピンチの連続だし、良い所がちっとも無い上、青髭やら我様やらに言い寄られるあたりは、男運が悪いなぁ…と。
対して、切嗣はクーデレっぽい助手と天然っぽい美人のカミさんに囲まれてるあたり、色々悩んでるけど今回の聖杯戦争のマスターの中では一番幸せな人っぽいのがニンともカンとも。
まあ、他が酷すぎると言う意味でもあるが。
婚約者をサーバントにNTRれそうなエルメロイは言うまでも無く、言峰綺礼は、同じ孤高の遇を託つ者として期待していた切嗣に、実は理解者がいる事に動揺してるし、遠坂時臣は小物っぷりにますます磨きがかかってるし、ウェイバーは、魔術師として生まれたときから負けていると言うハンデと破天荒なイスカンダルに徹底的に振り回されているし、間桐雁夜は凛ママに時臣ぶっ殺し宣言してるけど、相手は「あの桜の母親」だと言う事を忘れて居る。多分、凛ママにヌッ殺されると見たし、雨生龍之介は、なんだかんだと青髭と利害が一致しているだけで、いつ殺されても不思議じゃないし。
つーか、エルメロイが脱落したから、まがりなりにもマスターとサーバントが共闘体制を取ってるのが、イスカンダル・ウェイバー組だけってーのは、幾らなんでも酷すぎね?
雁夜・バーサーカー組については、いまのところ情報が少なすぎるんで、共闘してるのかは保留だけど。