gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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PERSONA - trinity soul -

これまた視聴が後半途中で止まっていた本作を、ようやくPSPで最初から見直し。
これまた放映からまるっと一年が過ぎてしまった作品で、ネタバレもクソも無いと思うが、一応、折りたたみ。
トータルで見れば、ゲーム原作のスピンオフ作品としては標準以上には面白かったと思う。
ペルソナ3が悲惨な終わり方だった一方で、ペルソナ4が明るめなEDだったから、その中間の本作はどっち寄りの作品になるのか注目していたんだけど、ペルソナ3寄りの悲惨なEDですた。
展開上、不必要だったんじゃないかと思う事件がある一方で、ラストの描写が断片的過ぎて、事件が終わっただけで解決したと言う印象を受けない所とか、スッキリしない部分もある。
とはいえ、ペルソナ(3以降のシリーズ)らしい作品といえばペルソナらしく、主人公たちの友情と絆、成長と言うポイントは押さえてあり、オリジナルストーリーでなんちゃってスピンオフというこの手の別メディア原作作品のアニメ化としてはかなり上質な部類に入る。
トータル良作。
さて、個人的に文句がある部分としては、まず1クール目の神郷諒が九条と刺し違える為に戦い、その後のペルソナ暴走で映子を殺してしまった部分。
自身の両親と弟達が、ペルソナと言うものによって人生を歪まされ、後半クールでペルソナと言う存在自体の抹消を希求する動機として、ダメ押しのつもりなのかもしれないけれど、弟の慎にあっさり絆されて撤回してしまうので、映子の死によって諒が苦しんだ意味が非常に薄れてしまっている。
慎の回想で、昔から一途に諒を愛し、冷たくされても追い続けた映子が描写されるだけに、なんとも不憫と言うか。
…映子姉ちゃん無駄死に&報われなさ過ぎ…
もう一点、行方不明事件の多発と、その後の肉体と人格が乖離した復活現象に関して、全く説明がなされておらず、あえて言うならクジラと呼ばれる存在がマレビト事件の余波で活動した結果と思われるけれど、作品をトータルで見ても謎が謎のまま放置されている。
あとは、EDに関する文句。
守本叶鳴がアイギス同様のペルソナ発現可能な人形*1だった点はともかく、耐用年数切れであっさりお亡くなりになってしまったり、後半シリーズに入ってめぐみ一筋だった拓朗が、いつのまにかまゆりが良い感じになってると思ったら、めぐみがマレビトの沙季である事が拓朗にバレ、その次の瞬間にリバースして死亡、その後はあっさりめぐみと拓朗がいい感じになるとか、殊、恋愛関係について本作はあんまりにも酷い状況…。
そりゃ、半分は腐女子向けの作品で、神郷兄弟カプで盛り上がる連中がメインターゲットだったのかもしれないけれど、普通にゲームから入った視聴者は、諒×慎とか慎×洵(結祈)とか諒×洵(結祈)とか別にいいから。
むしろ、1クール目も2クール目も慎と近くに描かれていためぐみが、ちっとも慎と絡まないで拓朗とくっついた方が驚きだから!
その意味で、アヤネと洵がいい感じになった辺りは悪くなかったんだけど…。
最後に、洵の中から結祈が消えた結果、「僕」だった洵が「俺」に変わるなど、男の娘スキーな方々に対する絶大なアドバンテージを失ってしまった事は、彼にとって幸せだったのか不幸なのか(爆)

*1:同人ネタで良くある、ほとんど人間同様のホディに換装したアイギスが作れるという話だよなぁ…コレ