Samsung、液晶パネル事業を分社化 -AV Watch

Samsung Electronicsは20日、液晶パネル事業を分社化し、4月1日に液晶パネル専業の新会社を設立する計画を発表した。
同社では、今後有機ELの市場拡大が見込まれ、市場で大きな変化が起こると予想。新会社は液晶パネルビジネスに特化し、ビジネスの再構築や本質的な改善を図ることでディスプレイビジネスの競争力改善し、将来的にはSamusung Mobile DisplayやS-LCDの統合も計画しているという。
分社化により、意志決定の明確化や迅速化を図るとともに、集中戦略による競争優位を維持。技術的な競争力も強化していくという。

http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20120221_513452.html

中国の液晶パネル工場が「今年から本気出す」状況なので、日本の旧世代液晶パネル市場を「安さ」で奪ったサムソンも、もう「安さ」じゃまるで勝負にならない地獄になる。
その意味で、分社化して「姥捨て山」にするのは、ある意味、合理的な判断と言える。
一方で、有機ELは高コントラストで応答性も良く、「次世代パネル」と目されているが、「時間と共に劣化し、寿命が短い」や、「大画面化が困難で、歩留まりが悪い」という欠点があり、欧米や日本のメーカーは特許を手放してサムソンが買い集めている状況。
…これって、自力で技術開発しないサムソンにとっては、普通に死亡フラグだよね…。
ちなみに有機ELパネルが商用に実用化されたのが2002年頃。
それから10年の間に、日本や欧米メーカーが開発から手を引いたというのは、「これ以上の技術開発は、障壁が高いから」という可能性が高い。
つまり、サムソンは「また」短期間だけ天下を取れる技術を「日本や欧米から高く買った」というオチなんじゃないかと。
どうせ、すぐに有機ELパネルの製造工場も中国にバンバン建つだろうし(笑)