gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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カードBizと僕の勝手気ままログ : PayPalがNFCの終末を予測

ショッキングなニュースだ。PayPalのDavid Marcus社長は、2013年にNFC接触決済は徐々に死にゆくだろうとブログで予測した。マス市場を捉えられないというのがその理由。
世界中でNFC接触決済のトライアルがおこなわれているなか、数年のうちではなく、2013年という具体的な時期までいれた予測はインパクトが大きい。
「決済端末に携帯をタップするのは、クレジットカードでスワイプするより簡単なのだろうか」マーカス社長はそう問いかける。「私はそうは思わない。消費者の問題を解決しないし、決済行動をかえさせる付加価値も提供してくれない」と厳しい。
PayPalはモバイル決済にNFCを使わないという決定をしている。かわりにジオフェンシングを使った顔写真と名前による決済を推進する予定だ。
はたしてNFC接触決済のゆくえは、どうなるのだろうか。PayPalの予測通りになるのか、それともワイファイやブルートゥースのように、一気に拡大するのだろうか。

http://www.isijapan.co.jp/.s/blog/2012/12/paypalnfc-e913.html

これ、ポジショントークだろ…。
古典的なクレジットカードに比べて、RFIDは圧倒的にセキュリティを高く出来るので、PayPalの存在価値が脅かされかねないし。
世界中でクレカのスキミング犯罪が常態化していて、クレジットカード会社がや保険会社が、日本だけでも毎月3億円もの被害を補填しているという現実があり、PayPalを経由した安全な決済が使われている。
現状では、RFIDの利便性を優先して、内蔵データの暗号化や読み取りパスの設定はほとんどされていないけれど、自動車運転免許のICタグのようにパスワードがかけられたRFIDは、スキミングがかなり困難になるし、公開鍵暗号を使った仕組みで、店舗に置く端末情報だけでは完結しない決済システムならば、ほぼスキミングは不可能になり、カード会社単体でも十分なセキュリティを提供できるようになりかねない。
まあ、現時点で、そうした万全のスキミング対策した安全な決済システムが出てきているという話は聞かないので、普及に時間は掛かりそうだけど。