中国、韓国が独自技術で生産した軽攻撃機「FA50」の対比輸出中止を要求、韓国は拒否 : 大艦巨砲主義！

19日付読売新聞によると、中国政府はこのほど、韓国が独自技術で生産した軽攻撃機「FA50」をフィリピンに輸出しないよう韓国政府に求めたが、拒否されたもようだ。
中国は韓国の朴槿恵（パク・クンヘ）大統領とフィリピンのアキノ大統領が17日にソウルで首脳会談を行うのに先立ち、韓国政府に輸出を差し止めるよう求めてきたとされる。これに対し、韓国政府は「国益に直結する防衛産業の輸出に中国の干渉を受けることはできない」として要求を拒否したという。
朴大統領は17日、アキノ大統領との会談で、フィリピンがFA50を12機（4億4300万ドル＝434億円相当）導入する意向を示したことに謝意を表し、速やかな契約締結を正式に求めた。
韓国政府関係者は「中国はフィリピンと南シナ海の南沙諸島（スプラトリー諸島）の領有権をめぐり紛争中で、中国政府が在韓中国大使館などを通じ、複数回敏感な反応を示したのは事実と聞いている」と述べた。

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/10/21/2013102101057.html

これに関しては、アメリカのＭＤ参加要請と一緒で、中国からの韓国に対する踏み絵でしかないと思う。
非力な練習機あがりのＦＡ５０は、戦力的には原型となったＦ１６とは比較にならないくらい劣勢な戦力でしかなく、しかもたった１２機では、実働１個小隊４機…。
多分、まともな空軍戦力が無いから、練習機と戦闘機を兼ねてて丁度良いとか思っちゃたんじゃないかなぁ…。
中古機も部品も手に入れやすい、Ｆ１６Ｃ／ＤをアメリカからＦＭＳで安く払下げてもらう方が、百倍ましだと思うんだけど。
まあ、フィリピンは韓国と一緒で、反米から在比米軍を追い出した過去*1があるんで、今更どの面という部分もあるから、あんまりアメリカに頼れないんだろうけど。

*1:表向きにはピナトゥボ山大噴火で基地が被災した事が直接原因とされているが、その前段階で沖縄問題で特定平和団体が騒いだように、中国の息が掛かった政治家などが主導した強烈な反米世論の高まりがあって、在比米軍の撤退が望まれていた。アメリカとしては冷戦終結と代替拠点の当てが出来たので、被災で基地が壊れたのを機会にさっさと撤退した訳でフィリピンの外交的勝利と言うより、アメリカとしてはフィリピンに強く拘る理由がなくなっただけ。この状況は対中接近が著しい韓国がアメリカの軍事費削減に伴って戦時統帥権の返還と、在韓米軍の大幅縮小を決めた経緯に類似している。フィリピンは米軍撤退直後の中国による離島侵略で懲りて、アメリカとの同盟維持に努めたけれど、韓国はどうなることやら…