gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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ロシア海軍のポンプジェット推進潜水艦B-871「アルローサ」ドック入り!米海軍から「海のブラックホール」と名称 : 軍事・ミリタリー速報☆彡

ロシア海軍は、サンクトペテルブルクの海軍造船所で潜水艦B-871「アルローサ」の最後の改装を行っている。この潜水艦は主に浅い海域での対艦・対潜任務に使用され、乗員数は52人、潜航速度は20ノット、巡航範囲は400海里、航続日数は45日である。
ロシア国防省ディーゼルエレクトリック潜水艦「アルローサ」を6隻調達。同艦は水中で探知されにくく、米海軍から「海のブラックホール」と呼ばれている。

http://japanese.china.org.cn/politics/txt/2015-01/22/content_34627890_9.htm

キロ級ベースのウォータージェット駆動潜水艦で、北海艦隊で唯一戦闘可能な潜水艦らしい。
記事では6隻量産されたとか書いてあるけど大嘘で、元々実験艦であり、ウォータージェット駆動なのは「アルローサ」のみである。
ただし、ロシアは「アルローサ」で得た結果を戦略原潜であるボレイ型原子力潜水艦へと発展させ、運用している。
なお、ロシアは同級およびその改良型を計4隻建造し、内3隻を就役させているほか、追加で2隻を建造予定である。(予定通りなら起工済) 全部で6隻だから、もしかして、中国の記者は、これと勘違いしている?
余談だけど、ロシアの戦略原潜として有名な「タイフーン級」は、その巨体に見合った巨額の運航費用にロシアが耐えかねて、6隻建造した内の半数は90年代後半には除籍され、残る3隻も退役を望まれたが、時の首相が現役に留めるよう奔走し、なんとか除籍を免れたものの、戦略原潜としては運用されておらず、1隻は新型ミサイルの実験プラットフォーム、残る2隻も予備役として係留されたままになっている。
このタイフーン級の後継艦が、上記したボレイ級だったりする。
現状、ロシアの核抑止を担っている戦略原潜の主力は、デルタIV型であり、7隻が運用中である。*1
…日本より少ない軍事費で、よくやりくりしているもんだと、本当に感心するわ。
検索して見つかる写真の多くには錆が浮いており、内情はボロボロだろうけれど…。

*1:当初計画では12隻配備予定だったが、予算不足で8、9番艦は建造中止され、残りはキャンセルされた