和歌山城
タクシーが止まったのは、一の橋にほど近い場所であった。
天気も良く、新緑もまぶしい季節柄、お堀もいい感じに緑がかかって美しい。
築城当時の「野面積み」で作られた石垣は、つづらに折れて侵攻を妨げるように作られており、歩くのも結構大変。
えっちらおっちらと上へと昇っていくと、櫓跡があり、そこからお城が見えた。
おおう、かっちぇぇ。
さらにしばし歩くと、ようやくお城の下までやってきた。
城の四方角には、石落とし(塵落とし)が設けられており、矢窓と合わせて防御設備がしっかりと再現されている。
多分、城の補修の為に近隣から徴収された石灯籠を使ったものではなかろうか。
こーいうのは「転用石」と呼ばれるらしい。
天守閣は入場料大人410円を支払う必要があり、中は郷土博物館として当時の資料が展示されている。
ちなみに、内部は撮影禁止なので、外観のみ、ぱちり。
ぶっちゃけ、中の資料に貴重なものは殆どなく、刀剣類は鞘入りで刀身は見せていないところを見ると、多分中身は無いんじゃないかと。
槍とか棍棒とかは大したものが無く、唯一マトモな展示物としてあったのは、火縄銃、中筒、短筒ぐらいだと思う。そして、天守閣には有料の望遠鏡が据え付けてあり、なかなかに眺めはよろしい。
平日昼間、しかも観光地としては、大阪城に比べるとマイナーと言う事もあり、ほとんど観光客がおらず、のんびり見学できたのは良かった。
…問題は、ここからホテルのある和歌山駅まで、遠いんだよなぁ…。
タクシーを使うのは嫌だったので、Googleマップを見ながら、てれてれ歩く。
途中で、公園に電車が展示してあったのでパチリ。
C57と、
チンチン電車である。
まあ、珍しいものではないけれど、とりあえず。