gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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島全体を太陽光発電とバッテリーでまかなうテスラの理想を実現した「Ta’u Microgrid」 - GIGAZINE

アメリカ西海岸から4000マイル(約6437メートル)離れた場所にあるアメリカ領サモアの孤島「タウ島」には600人程度の島民が生活しています。これまでタウ島の島民は主要な電力の発電をディーゼル発電機に頼ってきたのですが、燃料はアメリカ本土と島をつなぐボートで仕入れるしか方法がなく、時には燃料が不足する事態も起こっていたとのこと。そんなタウ島にテスラに買収されたソーラーパネル導入企業「SolarCity」がメガソーラー発電所を設置したことで、太陽光だけで生活できるクリーンな離島が登場しました。
(中略)
タウ島のディーゼル発電機は1台で1日300ガロン(約1135リットル)の燃料を消費し……
年間10万9500ガロン(約41万4502リットル)もの石油燃料を必要とします。
それだけではなく、石油燃料を島に輸送するためにもガソリンを消費します。
そこでタウ島に作られたマイクログリッドには5328枚のソーラーパネルが設置されており……
合計1.4メガワットの発電能力を誇ります。
テスラのPowerpackは60台設置されており……
出力は6メガワット時。
もし曇天が続いて太陽光発電ができなくても、Powerpackに貯蓄した電力だけで丸3日間は島全体の電力を賄うことができます。
(中略)
何十年にもわたって太陽光から安定したエネルギーが得られる地域の出現により、再生可能エネルギーがさまざまな地域のエネルギー需要に対応できる現実的な代替手段になることを示すことも可能です。
(後略)

http://gigazine.net/news/20161201-solarcity-tesla/

たった600人の電力を賄う為に、5328枚のソーラーパネルと60台のパワーパックが必要、と。
更には台風や梅雨の様な曇天が続く天候があれば、たった3日で電力が枯渇する。
そもそもソーラーパネルもパワーコンディショナーもPowerpackも「消耗品」であり、ソーラーパネルは20〜30年、パワーコンディショナーは10〜15年が寿命と言われる。
Powerpackは「バッテリー」だから、もっと寿命は短いだろう。
…調べてみたら、保証は10年だそうで。
性能を維持したければ30年でパワーコンディショナーは2回、ソーラーパネルは1回、Powerpackは3回交換する必要がある。
軽油がリッター100円と仮定して、年間の燃料費は4145万円。
30年の燃料費は、12億4350万円となる。
燃料の消費量からディーゼル発電機は3台と判り、当該出力のディーゼル発電機*1は1台4万ドル(3台あわせても1200万円程度)くらい。
…さて、このマイクログリッドの土地・機材・維持費の総コストは、ハウマッチ?

(前略)
米テスラは11月22日、米国領サモアのタウ島でメガソーラー(大規模太陽光発電所)と定置型蓄電池システムで構成するマイクログリッドが稼働したと発表した。
(中略)
今回のプロジェクトでは、米政府の環境保護庁(EPA)、内務省(DOI)などが約22億ドルの資金を拠出した。施工期間は約1年である。
(後略)

http://techon.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/112805224/

1ドル113円として、2508億円!
どう考えても、費用対効果が釣り合うとは思えないんだが。
それとも、タウ島では軽油1リットル6万円ぐらいするのかな?
それなら、30年でトントンだけど。