銃身のない電気式のロシア製拳銃、全国初の摘発 : 社会 : 読売新聞（YOMIURI ONLINE）

銃身のない電気式のロシア製拳銃を、北海道警が札幌市東区の男から押収していたことがわかった。道警によると、同様の拳銃の摘発は全国で初めて。
捜査関係者によると、拳銃を所持していたのは、同区の無職秋山賢士被告（３２）（銃刀法違反で公判中）。秋山被告は昨年５月、自宅で拳銃１丁と弾丸１発を所持したとして今年２月に逮捕された。秋山被告は「ロシア人の友人からプレゼントとしてもらった」と供述しているという。
押収した拳銃は、ロシア製「オサーＰＢ―４Ｍ」。銃身や撃鉄がなく、電気で発火して発射するタイプ。ロシア国内で広く流通し、主にスターターピストルや護身用などに使用されている。射程は短いが、当たれば人を殺傷する能力があるという。

http://www.yomiuri.co.jp/national/20180628-OYT1T50007.html

へー。こーいう銃もあるのか…。
関連：オサー - Wikipedia
って、調べたら摘発自体は「２月」なんじゃが。
何で今頃ニュースになってるん？
ちなみにこの銃は「非致死性兵器」と呼ばれるカテゴリに属し、機構的に改造して威力を上げる事が出来ない上に、弾薬が基本的にゴム弾なので、致死性はかなり低い。
…といっても、ロシア製だけあって、ゴム内に金属弾芯が入っており、１ｍの距離で側頭部に当たると、頭がい骨を抜いてダメージを与える威力があり、この結果として植物人間になった事例があるとか。
日本における「銃刀法」では、銃に関して「拳銃、小銃、機関銃、砲、猟銃その他金属性弾丸を発射する機能を有する装薬銃砲及び空気銃」を指しており、金属弾芯の無い弾薬しか使えない銃だったら、規制をすり抜けたんじゃなかろか…。
ただ、この銃は、上に書いたように「非致死性兵器」なので、全金属製の弾丸は販売してないから、金属弾芯のゴム弾を撃てるから銃だ、と言うのは、そもそも際どい法の拡大解釈に当たる余地もある。
つか、重くて硬いセラミック弾芯のゴム弾頭なら、銃刀法をすり抜けるんじゃね？