gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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兵士は地雷原を徒歩で突破? 韓国軍、トラブルや予算不足で「ヘリコプター戦力」が崩壊寸前 -航空万能論GF-

兵士は地雷原を徒歩で突破? 韓国軍、トラブルや予算不足で「ヘリコプター戦力」が崩壊寸前 -航空万能論GF-

韓国メディアは、軍の保有するヘリコプターは頻繁に故障し、老朽化した機種の更新事業は予算の問題で進んでおらず「崩壊寸前」だと報じている。
(中略)
スリオンが軍の信頼を失っているのは、性能試験を誤魔化してパスしたという不名誉な経歴や、何度も事故や故障を起こし人命が失われているためだ。
(中略)
陸軍は、国産ヘリという理由で大量の「スリオン」を導入しており、不具合や故障で飛行停止措置が下されるたび、UH-60に任務が集中し疲労が蓄積、いつ問題が起きても不思議ではないと言われている。
(中略)
陸軍が運用中の大型輸送ヘリ「CH-47D チヌーク」は機体の老朽化や、D型の生産終了(現在は最新のF型へ移行)によって保守部品の入手が難しくなっており、韓国独自の近代改修事業も検討を繰り返すばかりで進んでおらず、このままでは半島有事の際、浸透作戦などに使用する輸送ヘリが足りなくなり、兵士は自分の足で休戦ライン(=地雷原)を突破しなければならなくなるとまで言われている。
スリオンが飛行停止になる度、酷使されるUH-60も先行きが不透明だ。
(中略)
さらにヘリコプターパイロットを養成するための訓練ヘリも老朽化し、陸海軍は2012年に後継機を共同で調達しようとしたが、イージス艦やF-35A、KFXの開発など大型事業に押され予算の配分が得られないまま7年が経過し、限界を越えた機体から順次退役が始まったため、1960年製のUH-1で訓練を実施している。
(中略)
韓国は派手な兵器調達には金を惜しまないが、一度導入した兵器の維持や改修、訓練機などの地味な部分への投資に関しては無関心に近く、彼らが動くときは「人命」が損なわれ世論が糾弾したときだけである。
(後略)

https://grandfleet.info/military-trivia/south-korean-army-helicopter-force-is-on-the-verge-of-collapse-due-to-trouble-and-budget-shortage/

これに関しては、日本も韓国を笑えないレベルで、国産偵察ヘリOH1の価格高騰で偵察ヘリの更新が進まず、初の国産偵察ヘリだったOH1は不具合を幾つか抱えており、改修が必要なのだが、予算の都合でたった34機の改修に10年以上かかるとされている。
更に攻撃ヘリのAH64Dたった13機で調達が打ち切られ、この数では部隊運用自体が無理ゲーだし、実際に稼働機は3-4機と言われている。
理由は簡単で、島国である日本では、そもそも陸自に予算が十分付けられていない。
予算が足りないから、正面装備となる戦車や自走砲が優先*1され、偵察ヘリや戦術級の小型無人偵察機などの補助装備は全て後回しにされたし、ちょっとした戦闘機並の価格になった攻撃ヘリなんて、買う金があればもっと必要な装備が幾らでもある…という状況だから、むしろ無くなっても構わない、位の状況になってる。
陸軍国家として、地続きに敵国を抱えている韓国で、爆撃機より長時間、前線に張り付いて対地攻撃支援が可能な戦闘ヘリ部隊が枯渇しているってのは、日本より笑えない状況ではあるが、日本だって、陸上自衛隊がボロボロなので、ある程度まとまった戦力に上陸されたら結構ヤバい、と言うお話。
まあ、それを防ぐために、海自と空自に偏重して予算を配分して、水際防御に備えてるんだけどね…。

*1:優先した上で、戦車の定数が大幅に削減され、74式だけでなく、まだ十分に主力として使える90式まで退役する羽目になってる