大阪・西淀川の社長変死は自殺：産経関西（産経新聞大阪本社公式ニュースサイト）

大阪市西淀川区の工場で首や両足を縛られ死亡していた男性社長（６１）について、大阪府警西淀川署は８日、社長自ら結束バンドで首を絞めたことによる自殺だったと断定した。同署によると、社長に外傷はなく、両手には何も巻かれていなかった。また、争った形跡はなく、現金も残っていたという。

http://www.sankei-kansai.com/2009/04/09/20090409-008436.php

正直、なにがなんだかわからない事件だが、もう少し詳しい情報を探してみると、

男性遺体　工場で社長が死亡…首や足に結束バンド　大阪 4月6日13時10分配信 毎日新聞
６日午前８時５５分ごろ、大阪市西淀川区佃５の金属部品会社の工場２階の一室で、同社社長、秦哲夫さん（６１）＝兵庫県西宮市甲子園口５＝が倒れているのを従業員が見つけ、１１０番通報した。大阪府警西淀川署員が駆けつけると、秦さんは、首から口にかけて粘着テープが複数回巻かれ、首、両足首、両ひざを荷造りなどに使う結束バンド（幅約１センチ）で縛られ、うつぶせで死亡していた。同署は事件と自殺の両面で調べている。
同署によると、秦さんが見つかった一室は普段、使っていない空き部屋。秦さんの両手は自由に動かせる状態で、室内には争った形跡もないという。同署は同日午後、司法解剖して詳しい死因などを調べる。【生野由佳】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090406-00000009-maip-soci

自殺と考えるには、あんまりにも不自然な状況だと思うのだが、人間、どんな事にでも快楽を見出せるというか、ＳとかＭとかの特殊性癖の世界では「自縛」「窒息」というものは割とポピュラーな快楽手段らしい。
しかもコレには「自分が窒息して意識を失う瞬間に快楽を感じる」人と、「他人が窒息して苦しむさまを見ることに快楽を感じる」人が居て、需要と供給が成立しているとかなんとか。
警察としては、この社長がそーいう性癖の持ち主である事を示す状況証拠などがでてきたから断定したのだろうけれど、なんとも「消化不良」を感じる事件である。
…逆に言えば、そういう性癖を持っているという証拠をでっちあげれば、かなり不審な死でも「自殺」と警察に判断させる事が出来るという事ではなかろうか。
また、自分の意思で「縛られ」「窒息」したのは事実かもしれないけれど、「事故」と「自殺」の間には、めちゃくちゃ距離があるように思うのだけれど、本当に大丈夫？大阪府警さん。