gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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世界が驚いた韓国の核融合技術(上) | Chosun Online | 朝鮮日報

韓国の科学力が世界トップ10に入り、数千億ウォン(1000億ウォン=約64億円)以上を投じた巨大科学プロジェクトが相次いで進められている。巨大科学はそれ自体があらゆる科学技術の集大成であり、日常生活から企業に至るまで、数多くの分野を変革させる源となっている。巨大科学の現場を訪れ、未来に向けた韓国の力強い歩みを取材した。
昨年末、大徳研究団地内にある国家核融合研究所が12年間にわたり3090億ウォン(約198億円)を投じて独自開発に成功した核融合研究装置(KSTAR)。ここでは研究員らが宇宙船などに利用する耐火タイルの開発作業を行っていた。一見して工場でよく見られる巨大な鉄の塊のようだが、その中には未来において人類のエネルギー問題を解決する新たな火が隠されている。すなわち「人口太陽」だ。
KSTARは太陽と同様、水素による核融合が起こる際に発生する莫大(ばくだい)なエネルギーを大量に生産している。水素500グラムがあれば、古里原子力発電所クラスの発電所4基を1日稼働し続けることができる。温室効果ガスや有毒な放射性廃棄物もない。韓国独自の技術でこの無限なグリーンエネルギー源の開発に乗り出し、世界を驚かせた。
◆造船・建設・発電の経験を通じて作り上げた人口太陽
KSTAR内にある真空容器の中では、摂氏1億度以上の状態で核融合が起こっている。しかしこのような激しい高温物質が壁にぶつかれば、装置はたちまち溶けてしまう。それを防ぐため壁には零下269度の超伝導磁石を埋め込み、高温の物質を押し出している。
極端な高温と低温を共存させる真空容器は現代重工業が製造したものだ。同社のパク・ギョンホ氏は「われわれが提案した技術で開発した試作品は何度も失敗した。一時は放棄すべきという意見も多かったが、歴史的プロジェクトに参加するという使命感を持ってチャレンジを続けた」と語る。度重なる試行錯誤の末に、現代重工業は1億度の温度差にも強い、耐久性に優れた鉄鋼構造物をこの世に送り出すことに成功した。
超伝導体は斗山重工業が担当した。超伝導体は電流が流れても抵抗や熱が発生しない物質だ。発電所の建設でノウハウを重ねてきた斗山重工業は、世界最高レベルの核融合超伝導体の開発に成功した。人口太陽が発する熱を冷ます冷却水は大宇建設の担当だ。KSTARの冷却水にはわずかな不純物もあってはならない。不純物は電気が流れる通路となり、数万ボルトで稼働するKSTARを故障させる危険性があるからだ。
◆50年後には100億ドル市場
これ以外にもサムスン重工業・高麗製鋼・韓国原子力研究院など30社以上の企業や研究所がKSTARの開発に参加した。これらの企業は国際核融合路(ITER)の建設にも参加する。韓国は分担金のほとんどをKSTAR建設で開発した部品で、現物負担することになったからだ。
とりわけITERで利用される真空容器の20%は韓国企業が製造する。誤差が10ミリ以内の超精密な機器だ。ITER機構長の池田要氏は本紙との電子メールによるインタビューで、「KSTARのような優れた研究成果を生み出した韓国企業の技術力。これはITERの成功を左右するカギになるだろう」と断言した。
KSTARは韓国企業に新たな市場を切り開いてくれると期待されている。専門家は商業用核融合発電所の需要について、50年後には極東地域だけで少なくとも1000億ドル(約8兆9000億円)に達すると予想している。韓国企業はKSTARで得たノウハウがあれば、この市場で100億ドル(約8900億円)以上のシェアは確保できると見込んでいる。
核融合のような巨大科学はそれ以外のさまざまな産業分野にも影響を及ぼす。その代表的な事例が核融合を起こす超高温状態のプラズマだ。世界の半導体設備市場でプラズマ技術が必要な分野は70%との分析結果もある。ディスプレー製造設備、水素発生装置、太陽電池などに応用されるものまで合わせると、経済効果は数百兆ウォン(100兆ウォン=約6兆4000億円)規模に達する、と核融合研究所は分析している。
◆競争分野で源泉技術を確保する初の事例となるか
経済効果だけではない。核融合研究所の権勉(クォン・ミョン)博士は、「KSTARの成功により世界に新たなエネルギー大量生産方式が誕生した。科学大国としての韓国のイメージを世界に知らしめる莫大なイメージアップ効果が期待できる」と語る。実際に昨年行われたKSTARの1次プラズマ実験が成功した際、英国BBCの記者が韓国を訪問し、韓国の発展した姿を実感して帰ったという。
何よりも重要な点は、世界各国が競争する分野で初めて、韓国の独自技術を確保するという点にある。ITER事業団韓国代表のチョン・ギジョン博士は、「韓国と日本は核融合分野において肩を並べる水準の投資を行っている。KSTARの成功は、韓国建国以来、巨大科学においては後発でなく、源泉技術を確保した初の事例になるだろう」と述べた。核融合事業を通じて得た特許による収益も確保できる。名実共にメード・イン・コリアの人口太陽が世界を照らすことになるだろう。
ITER(国際熱核融合実験炉)
International Thermonuclear Experimental Reactorの略でイーターと呼ばれる。韓国、米国、日本、ロシア、欧州連合EU)、中国、インドが共同で出資し、2018年にフランスで建設予定の国際核融合実験炉のこと。韓国製KSTARでの超伝導体を活用した核融合技術がそのまま利用される予定だ。
■巨大科学
宇宙を行き来するロケット開発のように、数多くの科学者やエンジニアが協力して数百億ウォン(100億ウォン=約6億4000万円)以上の予算を必要とする研究開発課題のこと。
大徳=チョ・ホジン記者

http://www.chosunonline.com/news/20090422000054

…つい去年の6月に、日本から「無償」でプラズマ発生装置を借りて、日本の専門技術者と人材交流している話は記憶から消えてるんだろうか…。
この自称「独自開発に成功した」核融合研究装置(KSTAR)は、その無償貸与されたプラズマ発生装置が「心臓部」として使われている。
そもそも、本格的な核融合炉の開発は、百億円どころか数千億規模の開発費が必要で、単独国家じゃ無理だからと日本を含めた7ヶ国共同で開発している「未来技術」である。
この技術に於いても、日本は世界をリードする立場であったのだが、ぶっちゃけ金が掛かりすぎて足並みが揃わず、研究が先細りになっているのが実情だったりする。
このプラズマ発生装置の無償貸与は、そうした国際共同計画の遅延から、KSTARを利用した研究に日本人も参加する為の手土産なのだが、実際の所、韓国のレベルが低すぎて、日本が一方的に技術を供与する関係である。
このKSTARは、確かに意欲的に先進技術を取り入れたものではあるが、その設計から製造に至るまで、世界各国の核融合研究者からの技術協力を得なければ一歩も進めなかったというものであり、「独自開発」とは程遠い状況なのは、言うまでもない。(日立から部品の製造方法から素材まで指定されて部品作ったとか…)
日本が30年以上前に特許をとり(既に特許期限が切れて誰でも自由に使える)技術を誇らしげに「韓国独自の新技術」と宣伝しまくった事といい、日本が技術的に韓国に学べる事は、殆ど無い。
日韓技術協力、というのは事実上の「日本からの無償技術供与」なんだけど、その事実を、教えてもらっている当の韓国人ですら理解できないのは、なんでなんだぜ?
むしろ、世界が驚くのは「韓国人の恥知らず」っぷりだろう。