gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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「勝手踏切」を閉鎖、住民反発「墓参りが大変」 京都:朝日新聞デジタル

京都府宇治市北部のJR奈良線で、正式なものではないが、住民らが長い間生活道路として利用してきた5カ所の「踏切」を、市とJR西日本が7月末にすべて閉鎖した。市は同線で進む複線化に向けた安全対策と説明。9日、踏切に安全設備の設置を求める住民らと、閉鎖後初の意見交換会を開いたが、住民側から「我々の立場でなく、JRの立場で物を言っている」などと批判が相次いだ。
(後略)

http://www.asahi.com/articles/ASJ893249J89PLZB003.html

勝手踏切こそ、ゴネ得、既得権益、不平等の象徴みたいなものなんだけど、既得権益ぶっ殺すマンは出て来ない不思議。
実際の所、正規の踏切は数百メートル間隔にあるので、迂回距離はせいぜい数百メートルであり、キロ単位の迂回はする必要が無い。
正直、「事故で死ぬよりはましだろう」と思うのだが、勝手踏切を多用する勝手な人族には、死ぬよりも勝手踏切でショートカットできる数百メートルが大事らしい。
ちなみに、こんな記事もある。
関連:放置される「勝手踏切」 危険なのに閉鎖できず、正式踏切にも昇格できない理由 「江ノ電」には100カ所超 - ITmedia ニュース

踏切のようで踏切でない。遮断機も警報器もなければ、踏み板すらなく、住民らが線路の敷石に足を取られながらも恐る恐る横断する。これは「勝手踏切」と呼ばれる“非正規の踏切”だ。文字通り住民が勝手につくった踏切もあるが、京都府宇治市にあるJR奈良線の「勝手踏切」は少し“勝手”が違う。「鉄道ができる前からあった生活道路」(地元住民)だからだ。JR西日本は踏切を閉鎖したい意向だが、住民は「生活道路を閉鎖されては困る」と存続を要望。警報器や遮断機の設置を望んでいるが、「勝手踏切」は放置されたまま。正規の踏切に昇格させることも難しいのが現状という。「勝手踏切」はなぜ放置されてきたのか。(大竹直樹)
(中略)
渡る前に見た看板には《渡らないで》とは書いていなかったはず。気になって見返すと、横断を“容認”しているようにも取れる看板は、地元の連合町内会と宇治市が設置したもの。《渡らないで》と呼びかけているのは、JR西が設置したものだった。
JR西は「勝手踏切」の横断を認めていない。横断は線路内への立ち入りとなり、鉄道営業法の違反行為となるという。
(中略)
「あの踏切がなくなったら、お寺からお墓にお参りする檀家さんにかなり負担をかけることになる」
(中略)
「勝手踏切」のある道路は、江戸時代からある墓地へと続く参道でもあった。JR奈良線の前身、奈良鉄道の全通は明治29年だから、後から線路が敷設されたことになる。
(中略)
勝手踏切を通過する列車は1日約200本にも及ぶが、そこを1日約200人が横断しているという。
(中略)
勝手踏切の危険性は増す一方だが、菅野さんは「10年前に『本当の踏切にしてほしい』と要望したのに、JRは『これ以上は踏切を増やせない』と突っぱねた」と憤る。
(中略)
鉄道に関する「技術基準省令」39条。国土交通省鉄道局によると、この一文によって、「勝手踏切」は正規の踏切にすることはできないのだという。「勝手踏切」を存続させることは、新たに踏切を設置することになり、この省令に引っかかる。
地下道を設けるか、線路を高架化するなどして立体交差にせざるを得ず、「1カ所に数億円もかかってしまう」(宇治市)のだ。
(中略)
公共交通に詳しい関西大の安部誠治教授(公益事業論)は「こうすればいいという妙手はない」と指摘。「勝手踏切」については「本来、望ましい存在ではない」としつつも、「事実上、生活の足になっているものは容認という形で放置せざるを得ないのが現状。住民はリスクを覚悟で、自己責任で使わざるを得ないのではないか」と話す。
(後略)

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1506/04/news050.html

法的に設置できないし、法に触れない形での設置には数億掛かる。たった1日数百人の利用者の為に負担できる範囲では無い事は、明らかだ。
後から来ようが、公共交通機関は公共の利益の代表みたいなものだから、昔からあったという生活道路を理由に「勝手踏切」を使い続けるのは、住民のエゴでしかない。(電車によるメリットは既に受けてるんだから…)
その隙間を温情から「黙認」という形で回しているだけで、現実としては住民は利便性とリスクを天秤にかけて、利便性を取り、事故リスクを一方的に公共交通機関が甘受させられているのは、不健全だと思う。
住民側が金を出して地下道を掘るなり、立体交差を作るなりしないのなら、無くすべきだと思う。
…ただし、列車の本数も少なく、踏切の間隔も数百メートルじゃ効かないド田舎は、何らかの温情措置が必要だと思う。