gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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穴水町立図書館が寄贈図書廃棄 - NHK石川県のニュース

穴水町の町立図書館が、地元の研究者から寄贈された歴史や民俗学などに関する1800冊あまりの図書を、価値をよく理解しないまま誤って廃棄していたことが分かり、町は本の寄贈者に謝罪しました。
穴水町立図書館では、11年前の平成17年に、漆器民俗学の研究者で県輪島漆芸美術館の館長・四柳嘉章さんから2179冊の図書を寄贈されました。
しかし、9年前の能登半島地震で図書館の建物が大きな被害を受けたため、町は、すべての図書を役場の倉庫などにいったん移しました。
穴水町によりますとその後、新しく建てられた今の図書館に移設するまでに、当時の職員が寄贈された図書のうち1878冊を、利用頻度が低いなどという理由から廃棄したということです。
この際、職員は本の価値を理解しておらず寄贈者の四柳さんにも廃棄の相談や連絡をしていませんでした。
四柳さんによりますと、廃棄された図書の中には日本民俗学会の会員しか購入できない会報や、亡くなった妻が所有していた「芥川龍之介全集」の初版本など今では入手が困難なものも含まれていたということです。
ことし7月になって四柳さんが自分の寄贈した図書が見当たらないことに気付き、廃棄が発覚したということで、穴水町教育委員会は四柳さんに直接謝罪したほか、町の広報誌におわびの文章を掲載しました。
町では今後、パソコンによる図書の管理を徹底し、職員の教育を強化するなどして再発の防止に努めたいとしています。

穴水町教育委員会の布施東雄教育長は「貴重な本を寄贈してくれた四柳さんに大変申し訳ないことをした。2度とこのような過ちがないように管理を徹底したい」と話しています。
一方、寄贈した図書を廃棄された四柳嘉章さんは「歴史的に価値の高い本や大切な妻の遺品も寄贈したのに廃棄され憤りを覚えている」と話していました。

http://www3.nhk.or.jp/lnews/kanazawa/3025397471.html

まともな司書がいて、この体たらくなら、その司書は首にした方が良いレベルの愚挙。
以前、別のニュースで、市に貸し出しされた地元の芸術家の作品を、劣悪な環境で放置してダメにした挙句、ゴミだと勘違いして勝手に処分した話とかも酷かったけれど、市役所の担当者が芸術を理解している筈も無いから、引継ぎ情報が失われれば、発生する余地のある、まだ判る話だが、本のプロである司書が居て、この酷い結果になったのなら、司書が居る意味が無い。
少し調べて見たが、町立図書館と言う割に結構大きい図書館で、司書が居ない筈が無い規模であった、処分を決めた職員と、その処分にハンコを押した上司は、少なくとも本に関わる仕事に就けちゃいけないと思う。
あと、「パソコンによる図書の管理」してたから、利用頻度で処分なんて暴挙をかましたわけで、その対策では再発は防げない。
再発防止には、低能職員と低能上司をセットで飛ばして、まともな司書に発言権を持たせるべき。
ただ、「図書館の収容数は無限ではない」というのも事実であり、「寄贈書だから絶対に捨てるな」という事を言うつもりは無い。
価値のある本と、価値の無い本を見分ける司書の力を育てること、あとは蔵書を捨てる前に、他の図書館で引き合いが無いのか、全国的に共有して確認できるシステムがあれば良いと思う。
全国の図書館に合わせて1万冊ぐらいある本を処分するのを躊躇う必要は無いが、100冊切ってるような本を処分するのは、慎重にやれよ、と言う感じ。
その冊数なら、状態の悪い本を抱えている図書館の本と入れ替えるとか、修復用に保管するとか、やりようはある筈なので。