gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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BLACK BLOOD BROTHERS11 ―ブラック・ブラッド・ブラザーズ 賢者転生― (富士見ファンタジア文庫)

BLACK BLOOD BROTHERS11  ―ブラック・ブラッド・ブラザーズ 賢者転生― (富士見ファンタジア文庫)
一日待てば、ポイントの付くアニメイトで買えるとわかっていても、一日でも早く読めるならばと神保町に駆け込んで、買って来ました。
富士見書房の本は、遅筆で未完結な一部作品を除いて、古本でしか買わないと決めているのだが、この作品はそうした消極的不買の対象外となる数少ない「作者買い」作品のひとつである。
5年17冊(外伝含む)で堂々完結。
正直、DM誌に本編とあまりに毛色の違う短編を連載したときには、どうなる事かとも思ったけれど、それすらも含めて素晴らしい作品でした。
次回作も買うぞー。
以下、ネタバレ。
ほぼ全編、密度の高い戦闘に次ぐ戦闘、ハイレベルの駆け引きやくるくると攻守や有利不利を入れ替えての戦いは、542ページ(あとがき含む)という本の厚さを感じさせない勢いで突き進み、そして、ある意味必然ともいえる九龍の血統達の最期へと繋がっていく。
そして、全ての決着つがついたあと、一巻で示唆されていた「ジロー」との別れという避けられない運命に対して、最後まで笑顔で「三人」の絆を保ち別れ、新しい「兄弟」が誕生するというラストは、非常に秀逸だと思う。
賢者の血統の目的から、九龍の血統の生まれた意味、カーサとの決着、ザザの正体と最期、もうコレでもかという大量の伏線もほぼ完全に回収され、三人のBBBな物語は完膚なきまでに終わった。
まあ、あとがきにあるようにNEXTな世代の物語はありそうだけど、とりあえずは「完結」
非常に素晴らしい作品だった。
…頑張ってブックマウンテンを発掘して、全巻再読しようかねぇ…。