gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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防衛省「省人化」へロボット活用 隊員不足に対応 - 共同通信 | This Kiji

防衛省は、力仕事の負担を軽減する「パワードスーツ」や遠隔操作式の小型偵察機といったロボット技術の研究開発を進める。作戦の一部を人からロボットに置き換える「省人化」の一環。急速な少子高齢化や人口減少に伴う自衛隊員の不足に対応するのが狙いで、沖縄県尖閣諸島などの島しょ防衛や大規模災害時の活用を見込む。
18日に閣議決定された「防衛計画の大綱」では、慢性的な自衛隊員の不足について「喫緊の課題」と明記。対処策として、技術革新による装備の省人化、無人化推進が必要だと強調した。
体に装着するパワードスーツは、手足の関節をモーターで持ち上げるように力を加える仕組み。

https://this.kiji.is/451286527073993825?c=39546741839462401

ATD−Xと同じで、要素研究とか、その前段階の検討とかはやってたのは判るんだけど、正直な所、泥縄感が酷い。
中国人民軍は、予算拡充と並行して、00年代には少子高齢化を見据えた軍の省力化、無人兵器の研究を進めており、その成果としてアメリカに次ぐ無人兵器の装備開発国になっている。
対して日本は、TACOMは殆ど巡航ミサイルの研究みたいな扱いになって打ち切られ、陸自の新無人偵察機システムは1機のヘリタイプドローンを飛ばす為に、車両6台分の設備が必要とか、アホらしいレベルだし、最新型の10式戦車ですら、無人銃架(RWS)を装備しておらず、12.7mmは、乗員が車外に身を晒して撃たないと使えない。*1
閑話休題(それはさておき)
正直、歩兵レベルの装備として、ロボットを運用するのは、まだ「エネルギー源」の問題があって、無理だと思うけれど、スマホがここまで高性能化・省電力化したように、個人装備の情報支援システムは、スマホ本体は民生品ベースでソフトだけマルトク品でやるなら、割と安価に行けそうだと思うんだけどね。
…問題は、SONYは耐久性に信頼が置けないのと、パナソニックは殆ど軍用品には手を出していないので、日本のスマホメーカーは役に立たない点か。

*1:これは74式の時代にペリスコープからの狭い視界でリモコン射撃した結果、精密射撃が出来ず、使い物にならない、と判断された実績があるのだが、安価に360度カメラとHMDが手に入る現在とは状況が違い過ぎるので、同じ思考で判断されても困る話でもある